『中学受験、誰の何を参考にする?』という連載を書いてみます![]()
以前、こんな言葉を見たことがあります。
聞くべきなのは「プロのアドバイス」と「素人の感想」。
聞かない方がいいのは「プロの感想」と「素人のアドバイス」。
例えば映画に関して、一般客が「この辺で少し退屈した」という感想にはとても意味があります。一方で、「だからこう直すべき」という意見は、必ずしも的を射ているとは限らない、というような話です。なるほどと思う一方で、中学受験にもそのまま当てはまるかと考えると、少し違うようにも思います。
では、中学受験の情報においてはどうでしょうか。塾の先生、家庭教師、受験コンサル、書籍、親御さんのブログやSNSなど、情報源は実に様々です。そんななかで、私が気にしているのは、情報の発信者がどんな立場で、どんな子どもたちを見ているのかということです。

例えば、ある塾の評判や勉強法について、SNSなどで情報を見かけることがあります。でも、同じ塾でも学年や校舎、クラスによって授業内容や雰囲気は違うことがありますし、同じ勉強法でも、子どもの特性や家庭の生活スタイルによって合う・合わないがあるはずです。
ですから、「〇〇塾はこういう塾」といった話を聞いても、すぐに一般論として受け取るのではなく、どのような経験や前提条件に基づく話なのかが気になります。その人が実際に見聞きした範囲では正しいことでも、状況が違えば当てはまらないこともあるでしょう。
さらに言えば、同じ人の発信の中にも、事実、経験に基づく解釈、個人的な感想、一般的なアドバイスなどが混在していたりします。プロの感想であっても、多くの子どもを見てきたからこその気づきが含まれていることもあるでしょうし、逆に、親御さんのアドバイスでも、具体的な経験や試行錯誤に裏づけられたものなら、とても参考になることがあります。
結局、プロか素人かという区別だけでなく、その人には何が見えていて、何が見えていないのか。どんな経験や根拠に基づいて話しているのか。そして、自分はその話の何を参考にしたいのか。そんなことを考えながら情報に接することが大事なのかなと思っています。
次回は、塾の先生などプロの専門性が頼りになるところと、そのアドバイスを家庭で実践する難しさについて考えてみたいと思います。
皆さんは、「この人の話は参考になるな」と感じるとき、どんなところを見ていますか?