一つ前の『親が中学受験経験者だと有利か』の続きです。個人の感想です。
中学受験の「伴走」で難しいのは勉強自体の内容もさることながら、それ以上に受験するのは自分ではなく子どもであり、その子どもは小学生であるという点です。それゆえ、親が勉強を教えられるということだけでは有利になるとは限らない(不利になることすらあるし、結局本人次第の部分も大きい)、というのが私感です。
小学生相手には仕事のマネジメントのようには事は進みません。何度言っても(2回や3回の話でなく20回、30回言っても)同じ間違いをするのも、どんどん忘れていくのも、勉強するより遊びたいのも、小学生なら普通のことです。「なんでこんな△□✖〰◑♪◈♨*☆◇」なんて考えず、初めからそのつもりでいる方が精神衛生上よいと思います。
「自分はできたのに」と思うのは、大学受験などで記憶が上書きされて小学生の時にできていたかのように記憶違いをしているだけかも知れませんし、「そうでない子もたくさんいるのに」と思うのはSNSによる錯覚かも知れません。
私も余裕がなくなったことも多々ありますが、長男に対して自分が小学生の時よりは間違いなく頑張っているという気持ちを持つことができたので、この点においては自分が中学受験を経験していないことがプラスに作用したと思っています。
個人的には、伴走の一番の難しさは親子であるがゆえのメンタル面にあると思います。その部分だけは、いくら受験経験があっても人に教えた経験がたくさんあってもまた別の話です。
では、中学受験「伴走」経験者なら有利かというと、もちろん先が分かっていて有利な面もあるでしょうが、2人目でもやっぱり難しそう、というのが今の私の気持ちです(複数人の伴走を経験されている先輩、ご意見を聞かせて下さい!)
伴走は決まった一律のやり方が適用できるものではなく、本人を見ながら考えていく必要があります。そして伴走はあくまで伴走で最後は本人の問題ですし、その本人は兄弟姉妹であっても全然違いますし、小学生ですし・・・。
でも、これから始まる次男(2028年組)との中学受験が楽しみでもあります。長男への伴走経験を生かして、次はもっと気持ちに余裕を持った伴走を目指したいと思っています