難関校志望者にはメモリーチェックの理科が易しすぎる話を一つ前に書きましたが、個人的には日能研のカリキュラムでは理科が一番注意が必要な気がしています。理科について、もう少し補足を書きます。

 

 

日能研は後に行くほど、クラスによってやること(テキスト/テスト/オプション講座)に違いが出てきます。6年夏期講習では標準/応用/難問の3コースに分かれますが、この「難問」で扱う問題はまさしく難関校の入試問題レベルになりますし、6年9月以降のテキストや合格力育成テスト/実践テストの「難関」も然りです。

 

従って、日能研でも上位クラスにいれば最終的には4科目とも難関校レベルの内容を扱うことになるのですが、「補足④算数の注意点と対策(我が家で使った問題集)」で書いたのと同様のことが理科にも言えます。

 

すなわち、算数と理科は6年前半までを(TMクラスなど特別な教材が追加されるところは別として)純粋な塾教材だけで勉強してくると、この6年夏期講習の「難問」に至るまでの上り坂(または段差)がキツ過ぎるように思います。

 

↑日能研生ならakira先生(中学受験Walker; 旧名「日能研の歩き方」)は「要チェック」です!もしご存じない方がいたらブログ、YouTube、Xを確認して下さい。

 

「補足④算数の注意点と対策(我が家で使った問題集)」と同様に、余力がある方は4年時から市販問題集で演習量を補っておくと、後の上り坂(または段差)が緩和されるでしょう。といっても、4年生ならウイニング・ステップ以外は使いにくいかと思います。

 

 

5年生以上ならメモリーチェックコアプラス塾技あたりですが、特に塾技はお勧めです。左ページには「日能研では出てこなかった」知識もほぼ全て分かりやすく載っていました。4年生でも「辞書代わり」として重宝するでしょうし、問題を選べば応用問題の追加に5年生から使え、最後までこれ一冊で事足ります。なお、我が家で入試当日に持っていった「お守り」は社会はメモチェ、理科は塾技でした。

 

 

受験生の2人に1人が使うとされる四谷大塚の予習シリーズを購入して補助的に使うというのも(理科に限らず社会や算数でも)恐らく無難な選択肢だと思いますが、予習シリーズについては私自身に知見がないためコメントは差し控えます。

 


また、6年後半になると公開模試が唯一、全クラス共通で受けるテストということになります。普段「難関」で合格力育成テスト/実践テストを受験している子にとっては、公開模試が一番易しいテストということになります。この公開模試の理科は、やけに思考力に寄った出題になっていると感じました。 

 

これは長男には相性が良い方向性で、生物を中心に知識が薄い部分が多々あっても高い偏差値が出やすいと感じました。しかし「補足⑤日能研理科・社会の注意点」でも書いた通り、細かい知識の問題もたくさん出る他塾の志望校別模試や一部の学校の過去問では、理科は日能研偏差値のわりに渋い結果になることも多かったです汗うさぎ

 

というわけで、日能研の公開模試では理科が一番実力を見誤りやすいのではないかと思っています。本当はSAPIXオープンのように知識的なもの(Aタイプ)と思考力的なもの(Bタイプ)を分けて実力診断すればより正確に数値化されますが、まあ6年後半にもなると、私はどんなテストだと長男がどんな結果になるかはもう完全に把握できていましたし、「模試は所詮模試」という感覚でしたが...(関連過去記事↓)