投資で重要なのは自分が決めたルールを守ることです。
よく聞く話だと思いますが、ではなぜなのでしょうか。

人間の性質として、感情に任せて投資をすると
欲や恐怖などの感情が投資にとって合理的ではない
不利な売買に導いてしまうからだと私は考えています。

・買って放っておきさえすれば利益になったはずなのに目先の
上下を見て不安になって余計なことをしたばかりに往復ビンタ・・・
・利益が少しでもあるうちに確定してしまいたい
・損失は確定したくない(待てば上がるのでは・・・)
・せめて買値まで・・・
・このままどこまでも下がり(上がり)続けるのではないか
などなど

そもそも、市場に参加している人々のこれらの感情により
日々の株価変動が起きていると言っても過言ではありません。
(実際には「株価を動かそう」という大口さんの売買も大きいですが)

移動平均線が抵抗線になる理由もここにあると思います。
例えば25日移動平均線は
大雑把には過去1か月に買った人の平均買値を示しており
25日線より株価が安いと過去1か月で買った人は含み損状態にあり
皆の「せめて買値まで」(「やれやれ売り」)に起因して
抵抗線として機能すると言えます(あくまで単純に考えると、ですが)。

一般に相場で利益を上げている人は一部とされていますが
自分も一緒になってそのような感情で売買していたらどうでしょうか。

そこで期待値の高い合理的な売買をするためにルールを決め
感情を排して売買することが大事ということです。

そうなってくると実は「ルール」が大変重要です。
ルールを決めた時点で期待値(確率・統計的に)は決まってしまい
1回や2回の売買ではその期待値通りにならなくとも
100回も1000回も繰り返せば結果はその期待値に収束してきます。
(相場は生きているので期待値も変わってくると考えられますが)

ですから、ルールを守った結果、たまたま悪い結果になったとしても
ルールに従って淡々と売買をしていけば良い、ということです。
「ルール」の期待値さえ高ければ、ですが。

では期待値の高い「ルール」とは?
というのはまた別の大変難しい、そして非常に重要な問題であり
これについてはまたの機会に書きたいと思います。

いろいろと偉そうに書いてきましたが
私も感情でトレードをして失敗することは今でも少なくありません。
自分への戒めの意味もあり、考えを整理するために書きました。

(※投資は自己責任でお願いします。)

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