先週末「幻のSQ」(SQ値20008円)で終えた日経平均は
結局、今週もその値に一度もタッチすることなく終えました。

週明けて早めに(特に月曜のうちに)SQ値にタッチできなかったら
アノマリー通りになるかも・・・と見ていましたが
日経平均は一週間を通じて軟調で
特に昨日の下落は商いも伴って危険な感じがしました。

浜田内閣参与の発言から円高懸念が進み・・・とか諸説ありますが
単にSQのためか選挙のためかで
2万円超えのために無理して引っ張り上げた反動ではないでしょうか。
そもそも高値圏にあり、これ以上上げる理由がないというだけでも
急落するには十分な理由となります。

しかし外資勢は日銀の追加緩和期待で買い上げているとの噂もあり
30日の日銀政策決定会合で追加緩和が無かったら
「失望売り」による更なる売りもあるかも知れません。

最新の投資主体別売買動向(こちら)では
先週に引き続き外資勢の大幅買い越し以外は
個人も年金系(信託銀行)も売りです。
外資勢がこの積み上がった買い玉を売り始めたら誰が買う・・・?

しかし今週、日経平均は軟調でしたが個別株は強かったですね。
ソフバン等、これまで膠着していた銘柄が続々と動き始めました。
私が監視していた銘柄も、軒並みものすごい上昇を遂げました。
週後半、メガバンが上がったのはどこかのクジラさんでしょうか。

今後日経平均が軟調でも
個別株の活況は続くという展開もあるとは思います。
ですがタイミング悪く、
世界的な相場の雲行きが一気に怪しくなってきました・・・

ギリシャのデフォルト懸念再燃、中国株空売り規制緩和で需給不安、
ブルームバーグのシステム障害(さすがにそれだけでは・・・)
等いろいろ言われていますが
本来大きく下げるはずだった雇用統計後に下げずに終わった
そのひずみが今になって解消されているだけの気もします。

円高、原油高(日本にはマイナスでしょう)もあり
東京市場を取り巻く環境は一気に悪化してきています。

やはりなんだか言ってもNYが大規模に調整すれば日経も
日経が大規模に調整すれば個別株もという感じで
無関係ではいられないと思いますが、さてどうなるでしょうか。

週明けもこの世界的な不安が続くのか
それともまた一時的なもので終わるのか。
昨年までならこれが波乱の始まりと思うところですが
世界的緩和マネーのせいか、最近は波乱も一時的で終わります。
今回もそうなのかどうか、見極めていく必要があります。

いずれにしても、NYダウはまたも18200ドルより下で跳ね返されて
上値をだんだんと切り下げる格好になっており
また一気に警戒レベルを引き上げるべきチャートになってきました。
週明けもやはりNY市場に注目です。
ここから「Sell in April」も充分あり得る展開になってきました。

今週の売買について、週末のうちにまた別記事でアップ予定です。

(※投資は自己責任でお願いします。)

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