おはこんばんちは、信田です。
コレクティブエクササイズってご存知でしょうか?
身体の癖、弱点を修正するためのエクササイズのことです。
少し漠然としてしまいますが、パフォーマンスアップという目的でルーマニアンデッドリフトという種目を実施するとしますよね。
このエクササイズを実施してみたときに、Aさんは膝と脊柱が屈曲しすぎ、Bさんは肋骨が開き、脊柱に過剰な伸展が見られたとします。
どちらも身体の癖、弱点によって表れた代償動作を修正しない限り、椎間板ヘルニアや分離症など、傷害の危険性があります。
Aさんは、股関節屈曲の可動性が足りず、膝関節の屈曲とそれに伴う骨盤後傾と脊柱屈曲が起きていると思われます。
Bさんは、胸郭や脊柱のアライメントを保つ安定性が足りず、肋骨を開いて脊柱を伸展していると思われます。
ルーマニアンデッドリフトというエクササイズによって、Aさんはハムストリングスの柔軟性を高めるコレクティブエクササイズが必要、Bさんは胸郭骨盤の安定性を高めるコレクティブエクササイズが必要という評価ができました。
この評価に対するエクササイズは、このクライアント2人に対して腰部傷害発生の予防薬、もしくは改善薬となるわけです。
Exercise is evaluation.
Exercise is medicine.
ということですね。
機能改善が目的のクライアントに対して処方するエクササイズは、自ずと全てコレクティブエクササイズになります。
パフォーマンスアップに関しては、競技や目指すレベルによってストレングス、カーディオ、ROM、技術、戦術などやるべきことが変わってきます。
○○○メソッドをやりましょう!
○○○トレーニングをやりましょう!
そういう情報に流された処方ではなく、1つのエクササイズ(動作)から何を評価し、次に何を行うのか。
後輩にはそういうアプローチができるトレーナーになってほしいです。