先日から屈曲型の肩峰下インピンジメントについて書いています。
正常な肩関節屈曲には、上腕骨頭の後方すべりが必要です。
ですが、上腕骨頭の後部に付着する棘下筋や小円筋に硬さがみられると、それが妨げられる。
そういう場合は、テニスボールなどを使ってリリースしちゃいましょうってことでした。
では、硬さがあるかどうかを調べる方法をご紹介します。
見るポイントは、肩峰と上腕骨頭の位置関係です。
肩峰と上腕骨頭の位置関係が重要
図のように、肩峰に対する上腕骨頭の前方変位は、骨頭の1/3以下であるべきです。
図ではちょうど1/3くらいですね。
肩関節の屈曲がうまくできていない人は、骨頭が半分くらい前方変位していることがあります。
枝豆をつまむと豆が押し出されるように、棘下筋や小円筋によって上腕骨頭が前に押し出されているんですね
こんな感じです。
これを枝豆理論といいます。
もちろん、上腕骨頭を後方すべりさせる肩甲下筋の機能低下や、肩甲骨の位置、胸郭と骨盤の位置、下肢のアライメントなどいろんなことを考慮する必要があります。
局所と全身の両方をいったりきたりしながら見ていくといいのではないでしょうか