小山内の一人娘・瑠璃は、7歳のときに原因不明の発熱で寝込んだ後、急に大人びた表情をしたり、知るはずもないことを話し出したり、こっそり遠方に出かけたりするようになった。娘の異変を訴える妻・梢の話にまともに取り合わなかった小山内だったが、交通事故で妻と娘を一度に亡くしてから、不思議な出会いを繰り返し…
「生まれ変わり」など考えもしなかったが、徐々にそういう考え方も一理ある、と受け入れざるを得なくなっていく。そして小山内は、今まで見過ごしていた現象に気づいて驚愕する。
ストーリーテリングがうまいと言うのだろうか、とにかく一気に読めた。
うーん、でもこのテーマはどうなんだろう。
「愛する人にもう一度会うために何度も生まれ変わる」というのは、相思相愛のふたりにとってはロマンチックな話だ。
でも、その魂を引き受けた(悪く言うと取り憑かれた)他人の人生はどうなるの?
完全に犠牲者だよね、その人もその人の家族や友だちも。
それを「純愛」とかきれいな言葉で片付けられたくないんだけど。
それに生まれ変わって再会を果たしたところで、傍目にはおじさんと子どもだしね。再会した後どういう関係を築いていくのかな?
直木賞受賞作らしい。
他の作品も読んでみたい。