フリーターの鹿島穂花、40歳。
偶然目にした広告をきっかけに、相続した古い民家をシェアハウスにすることに。不動産屋の口車に乗って多額のローンを組んでリフォームをし、なぜかキラキラネームばかりの入居者たちが決まった直後、その不動産屋は倒産…
おまけにリフォーム工事中に、床下から胎児のミイラを見つけてしまったのだ、それも5体も。
学生運動、地上げ屋、コロナ禍に持続化給付金詐欺・・・
一体このシェアハウスで何が起きたのか。
そしてそれを仕組んだのは誰なのか・・・?
これってコメディ?と思いながら読み進めていたら、やたら死体が出てくる、出てくる。
しかし、ミステリー?にしては誰も推理しない。
途中から、(どういうわけか)人気ユーチューバーとアシスタントが登場するけれど、彼らも推理しない。
たまたま出会った人たちが勝手にしゃべりまくる![]()
これはいったいどういうジャンルの小説なんだ?
で、最終的に明らかになった黒幕は全然馴染みのない人で、ミステリーとしては反則技だろう!?って思ってしまったけれど、でも、冒頭に戻って読み返してみると、最初からしっかり答えが書いてあって唖然とするっていう・・・
不思議な小説だった。
もっと何冊か読んでみたらハマるんだろうか?