『推子のデフォルト』
子どもたちは、生まれた直後から、いや母親の胎内にいるときからオンライン状態にされ、途切れなくコンテンツを流し込まれ、「個性」だとか「独創性」だとかを
いっさい排除して「等質」になるように育てられる世界。
主人公・推子も、体中に電子機器を埋め込み、味覚も臭覚も聴覚もそこから流し込まれる複数のコンテンツで埋め尽くされている。
一方、オンラインを拒否し、GJ(原人)と呼ばれているママ友は、孤立し、次第に病んでいく。そんな「オフライン依存症」の母子を、おもしろいコンテンツとして観察を楽しんでいる推子だが・・・
四六時中、複数のコンテンツを取り入れ続けているというのは
すごい情報処理能力だな~
その結果、頭と目が巨大化していくらしいが、その目的が「子どもを等質にするため」というのはちょっと非効率的な気もする。
もっと他に感覚や感情を退化させる方法がありそうに思うけど。
子どもたちを「等質」に育てるのは、個性的だったり自己主張したりする人間をなくして支配しやすくするためなんだろうけれど、
そんな世界の「支配者」はいったい誰なんだろう?
一部の選ばれた人間?
それとも人間を支配しようとしているAI?
前者だとしたら、生まれた瞬間に支配する側とされる側に分けられているということなんだなあ。
後者だとしたら、もはや人間は人間ではなくなり、AI界の部品のひとつになるということか。
とにかくネーミングがいちいち変で、気持ち悪かった。
ワザとなのか?
『推子のデフォルト』といっしょに収録されている『マイイベント』は、登場人物全員変な人!と思ったけれど、少しデフォルメされているだけで、よく考えたら普通にいる人ばかりだった。