古道具の店で働く主人公・ひとみ。
女性にだらしない店主の中野さん、手伝いのタケオ。
中野さんの姉のマサヨさんとその恋人、
中野さんの愛人たち。
クセの強いお客さん。
いろんな人が登場して、それなりに事件も起こる。
でもなぜか全体的にのんびりした空気が流れている。
何か起こった時にいったんフリーズして自分の中で咀嚼してからでないとリアクションできないタケオの不器用さとか、
恋人なのかどうかはっきりしない、ひとみとタケオのもどかしい関係。
ダメ男の中野さんと別れられない愛人。
繊細な心の襞のようなものの描き方がすばらしい。
川上さんの小説は、設定も文章も好きなんだけれど
なぜなんだろう、毎回読んでいて眠くなってしまうんだよね。
単なる寝不足かな?