『男役』 中山可穂 | ふぁいのだらだらな日々

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50年前、タカラヅカのトップお披露目公演2日目にして

舞台事故で亡くなった男役スターがいた。

それ以後、大劇場に棲みつく守護神・ファントムさんとして

語り継がれており、才能を見込まれた者のみが

その声を聞き、その姿を見ることができるらしい。

 

サヨナラ公演を控えた月組トップスター・如月すみれ

新人公演で主役に大抜擢された永遠ひかる

そしてファントムさんこと、扇乙矢

それぞれの男役スターとしての熱い思い、

そして50年前の封じ込められた想いが

時代を超えて溢れ出す。

 

 

「彼」なのか「彼女」なのかその区別ができない存在。

男性よりも男らしく、女性の求める理想の男性像を体現するのが「男役」だ。

それゆえの苦悩、孤独、哀しさ、そしてプライドが、

ファントムさんの登場によって、タカラヅカらしくファンタジックに描かれている。

 

最後の方は、「主人公は誰だっけ」状態になってしまったが

総じて「男役スター」が主役の小説ということでいいのかな・・・?

 

それにしても、またまた中山さんの文章に涙してしまった。

不思議なんだよな~ 

凝った文章ではないのに熱量がすごいという・・・

はまるよね~