8年前に別れた恋人のことをひきずったまま
働きもせず家事もせずただぼんやりと時が過ぎるのを待っているだけの十和子。
そんな十和子の自分勝手な言動をすべてゆるし養っている陣治は、
一日に何回も電話をよこし、時にはストーカーのように十和子の後をつけていたりする。
見栄っ張りで卑屈でみっともない陣治。
だらしなく醜い中年カップルの、だらしなく醜いやりとりが延々と続くかと思いきや
後半になって少しずつ過去が明らかになってきて一気にサスペンス風になっていく。
まあ事の顛末は容易に想像がつくので、ミステリーという感じでもなかったが
ラストの展開は唐突過ぎて、え、なんでそうなるの？と思ってしまった。
だってこの後どうなるの？
十和子になんとかする力量あるの？
ここへきて放り出す？
これを純愛ラブストーリーというのだろうか？
ちょっとそこは共感できず。残念ながら私は泣けなかったな・・・
これ映画化されるんだね。
ああ、それでこの本予約したんだな、私。
今思い出した。