大震災の混乱の中で、叔父を殺害してしまった雅也。
それを目撃していた美冬。
家族を亡くしたふたりは共に上京し、新しい生活を始める。
どんどん地位を確立していく美冬。それを陰で支える雅也。
二人が向かう先には何があるのだろう・・・。
作者は明言していないそうだが、『白夜行』の続編という位置づけである。
あちらこちらに関連を匂わせるキーワードがちりばめられている。
まあ、美冬と雪穂が同一人物であってもそうでなくても本筋には影響ない。
影響はないけれど、ひたすら悪女キャラな美冬がもし雪穂と同一人物ならば、少しは嫌悪感が薄らぐかな・・・
『白夜行』の雪穂と亮司は共生状態だったが、
本作の美冬と雅也は女王様と奴隷のような関係だ。
それゆえ、雅也の中で葛藤が生まれ、どんどん大きくなっていく。
美冬はその後どのような人生を歩んでいくのだろう。
また雅也のような存在を見つけ出すだけなのだろうか。
そしてどこへ向かっていくのだろう。
何のために?
何を手に入れたとき、美冬は満足するのだろう?
それとももうすでに幸福感を味わったのか?
美冬の心情が一切語られないだけに、結局謎だらけなんだよね。