名門高校から東大法科へ進み、メガバンクに就職。
エリート街道まっしぐら・・・のはずが
思いがけず道をはずされ、そのまま定年を迎えた主人公、壮介。
老後の蓄えは十分にある。
妻は手に職を持って生き生きしている。
娘は専業主婦となり子供もいる。
のんびり退職後の生活を楽しめる環境にありながら
エリートゆえのプライドが邪魔してそれを受け入れることができない。
焦りで迷走しまくって、上がって下がって最終的にたどり着いた答えは・・・
このタイトルはぎょっとするよね。
いまどきの60代はまだまだ頭も身体も元気だから
リタイア後の人生の過ごし方は切実な課題だ。
職場でも徐々にいろんなことをあきらめていって
フェイドアウトするように定年を迎えた人は
ショックも少なくてすむけど
逆に、ギリギリまで突っ走っていた人は
茫然としてしまうのも仕方がない。
でもそれってどちらがいいかは分からないよね。
ただひとつ言えることは
この小説の主人公は、家族や故郷の友人たちに恵まれていて
ラッキーだったなということかな。