大好きな姉、万佑子ちゃんが行方不明になった。
姉妹が小3、小1のときの事件だった。
その2年後に姉が無事保護される。
両親は何の疑いもなく姉を迎え入れるが
妹は納得がいかない。
あの子は万佑子ちゃんではない・・・!
偽物だ・・・!
アンデルセンの『えんどうまめの上にねたお姫さま』
この童話が意味するところは何だろう?
単に、高貴な姫君は20枚重ねた羽根布団の下のえんどうまめにもすぐ気づくほど
ものすごく繊細なんだよ、ということだけなのか?
単に、高貴な姫君は20枚重ねた羽根布団の下のえんどうまめにもすぐ気づくほど
ものすごく繊細なんだよ、ということだけなのか?
それとも、本物とか偽物とかの区別をそんなつまらないことで判断してるなんて馬鹿らしいね、ということ?
いやそれとも、真摯に生きていればちょっとした違和感にもすぐ気づけるということ??
いやそれとも、真摯に生きていればちょっとした違和感にもすぐ気づけるということ??
ラストの妹の問いかけは、姉と万佑子ちゃんの心の叫びでもある。
ひとりの大人が犯した罪に、複数の大人たちのエゴが絡まりあって、
子どもたちを傷つけ、苦しめている。
最後のまとめ方はかなり無理矢理なカンジだったし
いくらなんでもそれはバレるだろう、と思ったけれど
久々に湊かなえさんらしい小説だったので、おもしろかった。
子どもたちを傷つけ、苦しめている。
最後のまとめ方はかなり無理矢理なカンジだったし
いくらなんでもそれはバレるだろう、と思ったけれど
久々に湊かなえさんらしい小説だったので、おもしろかった。