鴨川父娘が営む食堂兼、探偵事務所。
思い出の味を再現してほしい依頼者がこの店を訪れる。
依頼者の記憶の欠片をつむぎあわせ
所縁の地をたずね
元刑事の勘と推理と、料理人としての確かな腕でもって
料理を再現させていく。
・・・と書くとなんかハードなかんじだけれど
描写はとてもソフトだ。
はんなりとした京都弁のせいもあるが
何より、流さんとこいしちゃんの人柄と
読んでいるだけで食べたくなるような
旬の食材を使った京料理の数々。
どのストーリーも
最後にはやさしい気持ちになれるのがいい。
それはともかく
解決した後にお決まりで交わされる依頼者とのやりとりが
怖すぎる・・・
「お代は・・・」
「見合った金額をこちらに振り込んでもらえますか」
・・・いったいいくら払うのが妥当なんだろうね?