温故知新
十月も半ばを過ぎ、冬に天秤が傾くかと思えば夏が名残惜しく止まり、昼夜の寒暖差が激しい今日この頃ですが、皆さま如何お過ごしでしょうか?
劇団ファイカンパニー所属の瓦吹奏です。
おでんや中華まんが店頭に並ぶようになり、身近な所で夏の別れと秋の深まりを感じながら、早い所ではもうハロウィンを通り越してクリスマスの準備すら見え隠れし、そういえば今年も残す所後三ヶ月を切ってしまったか、としみじみ。
勿論劇団ファイカンパニーも、クリスマス公演「チャックルビーンズ」の準備がスタートしております。
こちらは三回目の稽古風景。
ベテランの御三方は流石の安定感。
古きを暖め、新しきを創り出す。
前回通した体の動きや心の流れを忘れずに、少しずつ不都合な所や不具合を直していく。
「参加するのは初めて」という人もいれば「役者として舞台に立つのも初めて」という人もいる中…。
初演から出演している経験者の自分も、初めてこの物語に触れるような新鮮な気持ちで稽古に取り組んでおります。
人が変われば受けが変わる。景色が変わる。世界が変わる。
当たり前のようで、とても大事なことです。
そして、四回目の稽古。
前回の稽古から更に細やかに細やかに。
何度も通していると、流れが滞っている所が露見して役者自身が「分かっていない所」が浮き彫りになります。
そして、スムーズに流れている所は磨きをかけ、けれどまだまだ「これで良い」と妥協する事なく、皆で試行錯誤していきます。
まだ稽古していない新たなシーンも少しずつ進み、クリスマス公演の稽古はゆっくりと丁寧に、しかし着実に進んでおります。
これからどのような舞台が産み出されていくのか、この輪の中に入っている自分も楽しみながら作り上げています。
どうぞファイカンパニーが手塩に育てて暖めた「チャックルビーンズ」を観にいらっしゃってくださいませ。
ではでは。