私のパートナーはベルギー人でもなく、またEU市民でもない第三国出身。

結婚するにあたり、日本で婚姻手続きを行うか、配偶者の国で手続きを行うか調べてみましたが、一番簡単そうなのが住んでいるベルギーでの手続きでした。

 

ベルギーでの外国人同士での結婚手続きを行うにあたり、各種ネット記事やブログを読み漁るものの、同じような状況の方はおらず・・・(当たり前か)

需要が全くなさそうですが、備忘録として、外国人同士での結婚手続きについて書いてみたいと思います。

 

なお前提として、ベルギーでは各地方(フランダース、ブリュッセル、ワロン)ないし各コミューン、または担当者レベルによって必要書類も変わってくるようです。

以下はルーヴェン市役所での話になります。

 

<手続きの流れ>

①ルーヴェン市役所の結婚手続きで窓口の予約をとり、必要書類のリストをもらう。また手続きの流れについて説明を受ける。

②必要書類を揃える。

③書類を提出し、問題がなければ結婚式の予約をとる(挙式日の半年前から2週間前まで予約可能)。

④当日、15分ほどの挙式を行う。

 

 

 

ベルギーでは、結婚手続きは居住している場所の市庁舎での挙式を経て、ようやく完了となります。

ベルギー人同士でも、例えば宗教などの関係で教会式を挙げたい場合は、こちらの市役所での挙式を経てから別途挙げるようです。

(教会式は公的には、正式な挙式としては認められないそうです)

 

なお、ルーヴェンで結婚する場合、中心街にある旧市庁舎でのサロンで挙式です。(普段は中には入れません)

世界遺産にも指定されているので思い出になります。

ルーヴェンに一方が住んでいれば日本人同士のカップルでも挙式できます。(手続きは大変ですが・・・)

 

 

(ちなみに現在、結婚式を執り行うホールは改装中で、2022年半ばまではゴシックサロンでの挙式になるとのこと)

 

<必要書類(日本人の場合)>

①戸籍謄本(アポスティーユ付)+戸籍謄本のオランダ語翻訳

②ベルギーでのIDカード(居住していなければパスポート)

③国籍証明書(在ベルギー日本大使館で発行依頼)

④居住証明書(ベルギーに住んでいれば不要)

⑤独身証明書(再婚であれば離婚証明書、いずれも日本大使館で発行を依頼)

 

①は出生証明書の代わりになります。

提出書類リストでは出生証明書とあり、ベルギーの日本大使館発行のものを提出したところ、「大使館発行のでなくて戸籍謄本が必要」とはじめて言われ、再度日本から戸籍謄本を送ってもらう羽目になり、時間とお金のロスとなりました・・・

 

また、①のオランダ語翻訳は、ベルギーの法定翻訳家に頼む必要があります。

最初の説明を受ける際、市役所から法定翻訳家のリストをもらえるので、その中から選んで翻訳を依頼してください。

なお、私は戸籍謄本の翻訳に100ユーロほど払いましたが、夫の出生証明書は20ユーロで翻訳してもらえたとのこと。

翻訳家が価格を自由に設定しているようです。

 

また、③、⑤はベルギー外務省でのリーガライゼーションが必要になります。

事前に予約をして、当日書類を持って窓口へ。順番が来たらすぐに手続きをしてもらえます。

https://diplomatie.belgium.be/en/services/legalisation_of_documents/contact_and_opening_hours

なお、価格は書類1つにつき20ユーロでした。

 

<挙式まで~挙式当日>

ルーヴェンでの挙式は水曜日、金曜日、土曜日のお昼頃から行われており、希望日の時間枠の中から1枠選びます。

式自体の長さは1カップル15分ほど。

書類がすべてそろった時点で、市役所にて25ユーロをBancontactで支払います。

 

なお、挙式には証人を最大4人まで選択することができます。(いなくてもOK)

証人に立ち合ってもらう場合は、挙式の1週間前までにフルネームとベルギーのID個人番号(ベルギーに住んでいない場合は国籍、住所、生年月日)を記載したリストを市役所に提出します。

証人は挙式の中で、婚姻証明書に夫婦がサインした後、同書類にサインをします。(証明書自体は市役所が保管)

 

また、配偶者の一方がオランダ語を理解しない場合は、挙式に翻訳家を連れて行く必要があります。

こちらも法定翻訳家のリストから、選択します。私がお願いした方は50ユーロで引き受けてくれました。

翻訳家の名前も、証人と同じリスト上に記載し、市役所に提出します。

 

こんなところでしょうか。なにか思い出したら追記します!