9月に出産を控え、我が家でもベビー用品をちょっとずつ揃えているのだけど、揃えるものはとても沢山あり、なかなか大変だ。
「たまごクラブ」を読んでいたら、必要なものを揃える例として、「2万円コース」「5万円コース」「10万円コース」「15万円コース」と4つに分かれていて、一番上の15万円コースだとベビーベッドとかベビーカーも色々親のこだわりを考えて高性能なものとかを選び、着る服も丈夫で肌触りがよく云々、、、とすごく色々よさそうなことが書いてあるのだけど、2万円コースだと、ほとんどのものは友達のお古を利用、となっている。親のこだわりというか、周囲の環境次第ということだ。
我が家はこの「2万円コース」に限りなく近づけるため、色々中古品をネットで探したりとか二人で涙ぐましい努力をしてきたのだけど、こういうときに感じるのが友人・先輩のありがたさである。
シカゴ大学のインド人で、先学期一緒に授業をとっていた友達はベビーカーを貸してくれると言ってくれたし、妻の友達も持っているベビー用品をそっくりそのままと言っていいほど貸してくれた。これでバウンサー(振動する小型のベッドみたいなの)、ベビーバス、ベビー用の椅子、大量の衣類とおもちゃなどが一気に揃ってしまった。抱っこ紐に至っては3種類くらいある。幼児用のカーシートは安く($20!)でなかなか立派なのが購入できたし、万々歳である。
この妻の友達というのが非常に優秀な女性で、自分の子供はもう5歳になっているのに、自分のベビー用品を捨てずにシカゴの出産を控えた日本人の間でどんどん貸し回しをしているのである。貸している間に利子というか、返す際に借りた人も自分が不要になったものを付け足していくので、どんどん品数が増えていき、今ではほとんど何でも一式あるという状態になっている。
もちろん、我が家でも大事に使い、使い終わったらまたその女性の他の知り合いにまわすことになるのだと思うけど、こういうのを企画・実行できるのは正にアントレプレナー(起業家)精神そのものだと思った。別に起業するのに会社という枠を使ってお金を交えたビジネスをするだけが「起業する」ということではないのだ。
どこの誰が何を必要としている・何が不要であるという情報をこまめに集め、常にモノが滞留しないようにまわしていくというのはかなりの情熱と行動力を必要とすると思う。そして、誰に何を回すのかを決め、周囲を動かすというのはMBAでもよく言われる「リーダーシップ」がもっとも発揮されるところだろう。
こういう力を発揮するのに、何も一流企業に勤めて、いい給料をもらい、立派な履歴書と、わかりやすい「キャリア」を築くだけが人間の価値ではないという、MBAなんかやっているとちょっと忘れそうなことを思い出させてくれる、そんな立派な人との出会いでした。



