PhDプログラムの開始まで後一週間。今日は家で数学のおさらいをした後、学校のジムに運動に。

ジムのランニングマシンだと足が痛くならないのでいくらでも走れる。

ジムも生徒は無料で設備も整っているのでまた行こう。

ちょっとビジネススクールの校舎から離れているので、歩いていくのが冬だと億劫になりそうだが。

この歳になると、そしてPhDという、自力で築いた実績だけが評価の対象となる世界に足を踏み入れると、やっぱり生活の基礎になる健康が大事だなあと心から思う。なんとかさぼらず続けたいものだ。


帰ってシャワーを浴び、今日の夕飯を考える。妻は外出しているので好きなものを勝手に作ることができる。


昨日、韓国スーパーで冷凍のうなぎを安く買ったので、これを使おうと思いつく。

大きい一匹を開いたものが4ドル、もちろん中国産なのでそのまま蒲焼にしておいしいかどうかは微妙だ。

なので、細かく切って混ぜ寿司にすることにした。

酢飯を作り、きゅうり、いり卵、煮付けたしいたけを混ぜ込む。最後にトースターで焼いたウナギを細かく切って混ぜる。


酢飯を作るの初めてだったので意外と味加減に戸惑う。

こういうときは米酢を使うのかもしれないけど、穀物酢しかないので酸っぱさが飛び出てしまう感じがする。

なので、砂糖を足したりして微調整して、最終的にはまあまあの味に。70点くらいか。


夜は「シャーロックホームズの思い出」をほとんど20年ぶりくらいに読む。前に読んだのは小学生のときだったので内容も忘れており、新鮮だ。原語で読んでいるので、古いイギリス英語の言い回しが最初は難解に感じたが、慣れるとすらすら読めるようになり、この雰囲気がたまらない、というところまで来る。「cab」といえば馬車が引くタクシーのことを意味する19世紀のイギリスは、住みやすそうではないけど、面白そうな所である。










今日は郊外にあるショッピングセンターに車で買い物に。

ここには、赤ちゃん用品専門店「ベビザラス」と日本でも西友に出資していることで知られる「WalMart」がある。

これまではもっぱらベビザラスに行くためにここに来ていたのだけど、今回はこのWalmartに寄ってみた。


Walmartは全米最大の小売チェーンで、特に安売りで知られる。

店の中はダイエーのような、何でも売ってます的な雰囲気だが、とにかく安い。

セールでない品も、家の近くのスーパーに比べ1~2割は安い気がする。

セールの品は強烈に安く、多分半額以下だ。洗剤なんかを買うのに向いている。


その分、なんというか、雰囲気はなんというかすごいものがある。

やはり客層も大分違う。

シカゴもダウンタウンのスーパーでは日本みたいな混雑はあまりなく、ちょっとぶつかりそうになっただけで、Excuse me, I am sorryと大体礼儀正しく挨拶するのが普通である。この点は非常に気持ちよい。

が、このWalmartは違う。


まず、朝10時前に到着したにもかかわらず、店内は激込み。廊下も店内ももちろん広いのだが、その分みな大きいカートを押しているのでとにかく狭い。ぶつかっても、商品を棚から落としても知らんふりだ。客層は、なんとなくヒスパニックっぽい人が多いと思われる。アジア系は全然見ない。


店内もコスト削減が徹底していて、天井なんかは倉庫よろしく、何も貼ってなく建物の骨組みが見える。

トイレも決して汚くはないが、全く人工的に真っ白にしてある感じで落ち着かない。


さて、このここに来たのは、妻のかねてからの懸案である「キッチンマットを買いたい」という計画を実現するためである。ぼくは未だになんで台所にキッチンマットというものをしかなくてはいけないのか全く理解していないのだけど、妻にとっては非常に重要であるらしく、かれこれ3ヶ月の間理想のキッチンマットを探していたのだ。


なんでも揃うWalmartに来れば求めているキッチンマットが見つかるのでは、という期待を抱いてきたのだけど、さすがに大店舗、キッチンマットもかなり豊富なバリエーションがあった。ここで辛いのは、妻がその豊富な種類のキッチンマットを一つ一つ広げて丁寧に検討する間、ぼくは何もやることがないということである。大体1時間は見ていたんじゃないか。コメントを求められてもコメントしようがない。料理中に足元なんて見ないから、柄なんてどうだっていいじゃないかと思うのだけど。


詳細な検討が終わり、出た結論は「すぐ決められないから他の店で買い物をしている間に考える」というものだった。結果、別の韓国系スーパーに移動し、ご飯を食べ、キムチを買い、それからまたWalmartに戻って再度選びなおし、ようやくこの10ドルのキッチンマットを購入したのだった。値段は10ドルだけどこの3ヶ月の機会費用を考えると100ドルは軽く超えていそうである。


帰りには渋滞に巻き込まれ、本当に大変な一日だった。ので、夕方は晴れて涼しい天気(最高気温20度)を楽しみに、家の周りの湖沿いでベンチに座って読書をして気分転換した。今の季節のシカゴは最高である。




















最近更新が途絶えていたが、これはひとえに妻のWindows XPのPCがウイルスに感染したせいである。

これを駆除、復旧するのにかれこれもう4日間かかりきりなんだけど、まだ終わらない。

それまでの間はぼくのラップトップを二人で使っているので、あまりゆっくりブログを書いている暇がなかった。


感染したウイルスはその名も「Antispyware 2010」と「Antivirus Pro 2010」である。

名前からするとウイルス対策ソフトっぽいのがいやらしいところで、あたかもウイルス対策ソフトっぽい外面をして、「あなたのPCはウイルスに感染しています。ついてはすぐこのソフトを買って駆除しましょう」という画面を表示し、カネを巻き上げようというものである。かなり悪質である。


このウイルスの悪質なところは、単にその行動だけではなく、ウイルスの影響範囲にも現れている。

このウイルスは、なんと感染すると正規のウイルス対策ソフトを無効化し、起動できなくしてしまうのである。

Windows DefenderとかMcAfeeとか軒並みやられてしまった。

というか、それじゃ対策ソフトの意味がないんじゃ・・・・

ビル・ゲイツももうちょっとちゃんとしたソフトを考えて欲しい。

こんなんじゃそのうち皆Appleに代えちゃうんじゃないか。

かくいうぼくも4日間の苦闘の中で何度も、もうPC買い換えたほうが早いんじゃ・・・と思ってしまった。


ところで、アメリカでは強烈なウイルス・プログラムを書いたプログラマーが逮捕されると、その腕を見込まれてFBIの電子犯罪対策室みたいなところに採用される、という話を聞いたことがある。


アメリカらしい、実践的な対応といいたいところだが、経済理論的にはその政策は間違っている


悪質なプログラマーが犯罪を犯そうかどうか選択をする際には、当然、万が一つかまった時の罰則の重さというのも考慮に入れている。もし捕まっても、重罰を科されるどころか、逆に定職をもらえるとなったら、他に能のないプログラム・マニアにとっては、著しくダウンサイドのリスクが減ったように見えるだろう。


もちろん優秀なプログラマーを沢山やとってウイルス対策を立てればその分だけウイルスは減るのだろうけど、一方、ウイルスを生産するプログラマーも同時に増やしてしまっては効果は半減、もしくは逆効果である。


犯罪予備軍に与える影響を考えれば、やっぱり厳罰化が一番である。

バーナード・マードフ(国際的なネズミ講の実施で捕まる)は懲役150年の刑に処せられているのだけど、これだけ皆の時間とお金を費やさせるウイルスを作った奴はもっと厳罰でもいいんじゃないか。


といっても、ここで犯罪者の性格について考える必要がある。

一般的にはマニアックなプログラマーはそんなに失うものは多くないだろうし、愉快犯だったりすると、傾向としてはリスク回避的ではなく、リスク愛好的な行動をすることも考えられる。つまり、捕まって死刑になりうるというスリルも悪質なプログラムを書く動機のひとつになりうるわけだ。


そういう場合には、スリリングな刑罰じゃなくて、もっと退屈な刑罰を考えてもいいかもしれない。

「私はMicrosoft Officeも触ったことのないコンピューター音痴です」というプラカードを持って毎日道路を掃除させるとかね。150年くらい。