花粉症サプリを検証する | 薬剤師発!健康へのブログ

花粉症サプリを検証する

保険薬剤師の米澤よしゆきです。

3月になると花粉症も本格化してきます。

眼科・耳鼻科などで治療を受けることが最良の

対策かと思いますが、時間の都合などで通院できない方、

医薬品を長く飲むことに抵抗がある方などはサプリメント

での花粉症対策も一つの方法としてお勧めできます。


巷には様々な花粉症対策サプリが出回っていますが、

これがなかなかバカにできません。

というのも、一部のサプリメントは、日本国内でこそ

医薬品として承認されていないものの海外では立派に

医薬品として認められているものがあるのです。


たとえば、メチオニンというサプリメント。

肉類、魚類、また牛乳やチーズなどの乳製品に含まれる栄養素です。

喘息やパーキンソン病に効果があると言われています。

さらにおすすめはケルセチン

玉ねぎに多く含まれる成分で、

目や鼻、のどなどの粘膜を安定させ、アレルギー症状を

引き起こす主な体内物質であるヒスタミンを出にくくする

働きがあります。

この、ヒスタミンを出にくくする薬理的メカニズムは、

抗アレルギー製剤と全く同じで、シンシナティ大学の研究に

よって、抗アレルギー薬である「インタール」よりも、

ヒスタミンの放出を抑える効果がはるかに高いという結果も出ています。
    (一部ダグラスラボラトリーズ資料参照)

弊社ネットショップ「薬剤師発!健康とスキンケアのお店」でも

ケルセチンサプリメントはヒットしています。

長期連用しても安心で眠くならないという利点はあります。

あと有名なものとしてはメグスリの木DHAやEPAがあります。

メグスリの木は民間療法ですが科学的には効果は立証されていません。

DHAやEPAは抗アレルギー作用を持つものの花粉に対する効果は

不明なので、やはり前述の2つがサプリメントとしてはお勧めです。

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実はサプリメントに関しては日本はかなりの後進国で、

欧米の先進国では、高品質なサプリメントが多いです。

これは日本が国民皆健康保険制度であることが大きく

関係していて、誰もが平等に医療を受けることができるから

サプリメントへの需要が必然的に低下することが原因でしょう。