コエンザイムQ10は信用できるか?
保険薬剤師の米澤よしゆきです。
世には様々なサプリメントが氾濫していますが、
中でも最も怪しい成分に「コエンザイムQ10」があります。
このコエンザイムQ10は本当に美容・ダイエットに効果があるのか?
アンチエイジングに効くのかを語ってみたいと思います。
さて、なぜ僕が冒頭から
「怪しい」
と決めつけているのかというと、
コエンザイムQ10のような体内で合成できるものを外部から
取り入れることは
ヒトの体において額面通りに働くことはほぼないからです。
ネット上でもコエンザイムQ10についての説明はされていますが、
その正体についての説明は正しいと思われます。
しかし、いくら「還元型」とか「天然モノ」とかいっても全く意味が
ありません。
サプリメントなら必ず消化器を通らなければ体内に入りません。
ここに「怪しさ」を反映してしまうキモがあります。
消化や代謝を受けると、その後、成分がどのように吸収されていくのか
分からないからです。
化粧品として塗る場合はもっと不利です。
その成果を知るためには、莫大な使用数を基にデータ化し、
判別するしかありません。
ではコエンザイムQ10にそのようなデータがあるかというと
ありません。
正確に言うと、美容や肥満解消に関するデータはありません。
(コエンザイムの美容・肥満防止の実績データが無いことは業界では有名
ですが、実際に僕も文献を読みあさってみましたが、ありませんでした。)
参照→国立健康・栄養研究所データ http://hfnet.nih.go.jp/contents/indiv_agreement.html?40
以前、コエンザイムQ10は別名「ユビキノン」として心臓の病気の
医薬品原料として使われていました。
しかし、その後薬剤としての効能はほぼ否定され、実証性の無さから
米国FDAも薬剤として認めず、アメリカでは「食品」扱いです。
(昔はアバンという薬の原料でしたが90年代後半に承認取り消しされています)
その頃から製薬メーカーが一斉にサプリメントや化粧品として販売する
ようになったのですが、こういった背景も怪しさをいっそう浮き彫りに
します。
結論としましては、まだシロクロついていないものであること。しかし、
多量に摂取しなければ安全であること。
ということが判明しているレベルのものです。
あくまで僕の私見ですが、
体内に存在するコエンザイムQ10は確かに抗酸化作用を持つものの、
それを外部から摂取したとしても効果があるとは言い切れないのでは
と思います。
ちなみに、
国立健康・栄養研究所の発表では
ヒトの試験結果において抗酸化作用は
「有用性がない」のデータ数の方が「有用性がある」を上回っています。
また同所には美容。肥満に関する試験結果はありません。
世には様々なサプリメントが氾濫していますが、
中でも最も怪しい成分に「コエンザイムQ10」があります。
このコエンザイムQ10は本当に美容・ダイエットに効果があるのか?
アンチエイジングに効くのかを語ってみたいと思います。
さて、なぜ僕が冒頭から
「怪しい」
と決めつけているのかというと、
コエンザイムQ10のような体内で合成できるものを外部から
取り入れることは
ヒトの体において額面通りに働くことはほぼないからです。
ネット上でもコエンザイムQ10についての説明はされていますが、
その正体についての説明は正しいと思われます。
しかし、いくら「還元型」とか「天然モノ」とかいっても全く意味が
ありません。
サプリメントなら必ず消化器を通らなければ体内に入りません。
ここに「怪しさ」を反映してしまうキモがあります。
消化や代謝を受けると、その後、成分がどのように吸収されていくのか
分からないからです。
化粧品として塗る場合はもっと不利です。
その成果を知るためには、莫大な使用数を基にデータ化し、
判別するしかありません。
ではコエンザイムQ10にそのようなデータがあるかというと
ありません。
正確に言うと、美容や肥満解消に関するデータはありません。
(コエンザイムの美容・肥満防止の実績データが無いことは業界では有名
ですが、実際に僕も文献を読みあさってみましたが、ありませんでした。)
参照→国立健康・栄養研究所データ http://hfnet.nih.go.jp/contents/indiv_agreement.html?40
以前、コエンザイムQ10は別名「ユビキノン」として心臓の病気の
医薬品原料として使われていました。
しかし、その後薬剤としての効能はほぼ否定され、実証性の無さから
米国FDAも薬剤として認めず、アメリカでは「食品」扱いです。
(昔はアバンという薬の原料でしたが90年代後半に承認取り消しされています)
その頃から製薬メーカーが一斉にサプリメントや化粧品として販売する
ようになったのですが、こういった背景も怪しさをいっそう浮き彫りに
します。
結論としましては、まだシロクロついていないものであること。しかし、
多量に摂取しなければ安全であること。
ということが判明しているレベルのものです。
あくまで僕の私見ですが、
体内に存在するコエンザイムQ10は確かに抗酸化作用を持つものの、
それを外部から摂取したとしても効果があるとは言い切れないのでは
と思います。
ちなみに、
国立健康・栄養研究所の発表では
ヒトの試験結果において抗酸化作用は
「有用性がない」のデータ数の方が「有用性がある」を上回っています。
また同所には美容。肥満に関する試験結果はありません。