糖尿病を根治させる究極の技 -9ページ目

糖尿病を根治させる究極の技

百戦錬磨のスーパー薬剤師「糖尿根治メンター品川俊徳」が
あなたやご家族を経過観察医療の蟻地獄から守ります。
[*当サイトで糖尿病とは2型糖尿病を指します]

気持ちのいい日が続きますね。


先日、


お叱りのメールをいただきましたので、


それについて、少しだけお話しさせていただきます。




事の発端は、私が、「・・・・糖尿病またはその予備軍の方は・・・中略・・・ファストフードは卒業するべきだ・・・特に、肥満傾向にある方は、なおさらだと思います。・・・・」


というようなことを話したことです。




私は、


未来の我が国を背負って行ってくれる若い人、


その中でも、


幼稚園から高校生くらいまでが、


ファストフードのお店にあふれていることを、


憂えたので、


分別のあるおとなに話したわけです。




きょうも、


そのタイプのお店を眺めましたら、


若年者や親子連れでごった返していました。


都心と地方都市では、


外見も異なるかもしれません。


地方では、


ドライブスルーになっていたりして、


昔とは雰囲気が変わりましたが・・・。




私は、


以前家族旅行に出かけたときに、


渋滞に巻き込まれ、


夜中にあるファストフードのお店に


入ったことがありました。


24時間営業のそのお店は、


たまたま、


フライドポテトを揚げるフライヤーの


メンテナンスをしていました。




いい機会だと思い、息子に話しました。


「あの、カウンターの奥のフライドポテトを揚げるところを見てごらん。今掃除をしてるから・・・。」




その直後、


フライヤーの中に白いかたまりが


缶から取り出され、ボタンズデンと、


(空であろう)フライヤーの中にどっさり、


入れられました。




その真っ白な固形のものを、息子は見ながら、


あれなに?


と私にいいました。


「あれはショートニングだよ」


ショートニング?、掃除に使うワックスか何か?


「ワックスじゃないよ。あれを熱くすると、溶けて液状の油になるんだ。それで、おいしいフライドポテトがカラッとできあがるんだ。」


「・・・・ワックスかと思った・・・」


「ショートニングってのは、お菓子にはよく使われるんだ・・・。」


からだにいいんだ、おいしくできるってことは・・・


「逆だ、先進国でこれを堂々と使ってんのは、日本ぐらいだ・・。」


ええっ?マジ?・・・」




そのお店を出て、その先の牛丼やさんへ行って、野菜サラダと牛丼(小)とお味噌汁と生卵とおしんこと備え付けのショウガを食べました・・・(笑)。




これは、いい経験でした。


中学生に、ショートニングに含まれるトランス脂肪酸のことを、クルマの中でゆっくり、わかりやすく話してあげられたのですから。


当然「動脈硬化」ということ、それが原因で、どんな病気が起こり、その病気が突然発症したらどんなに悲しいか、辛いか、を話してあげられました。


脳や心臓の病気ってお年寄りだけじゃないんだ・・・。若い人もなるかもしれないんだ・・・。


と息子がつぶやきました。




糖尿病の方や肥満傾向の方はファストフードの利用をできれば減らした方がいい・・・という私の暴言(?)で、不愉快に思った方にはお詫びします。




ただし、これはイメージやその場の思いつきで話したわけではありません。


ささやかな言い訳をさせてください。




実は、


ミネソタ大(USA)の研究グループは


ファストフードを利用する頻度の高い人に


「インスリンが効かなくなること」


「体重が増加すること」


が発生するという相関を見いだし報告しているのです。


(Lancet 2005;365:36-42)




このLancetという医学の専門誌は、


ご存じのように、非常に権威ある雑誌です。


この雑誌に、投稿記事が掲載されるということは、


厳しい審査をクリアしているということで、


ある意味で、医学の世界が、「真正面から見る」と言っても言いすぎではないと、私は考えます。




つまり、


ファストフードを多く利用すると


「糖尿病につながる」


ということが、


学問的にも明らかにされているのです。


2005年の発表です。



その上、糖尿病患者さんにとっても、
血管に対して負の因子である
とおおむね認識されているショートニングは
今なお、国民的な店舗でも、使われ続けています。



ショートニングのどこが悪い!!


と言う声が聞こえそうですが、


これ以上の言及は、控えます。
ハッピーセットは
いったいいつ
本当のハッピーセットになるのでしょうか。






フライドポテトは、今あまり食べませんが、実は大好きなんです・・・・。


よくよく考えると・・・


あれって、かなり塩味濃いですよね。


もしかして、「塩」にたぶらかされて


やめられないとまらない・・・ってこと・・・
・・・ないでしょうか。






今日も明日も佳き日です、きっと。


またお会いできたことがうれしいかぎりです。

前回は、タンパク質を話のタネとして


「わたし」の「からだ」のなかでの


タンパク質の変遷を見ましたね。




おもに、体内での、


「タンパク質分解→アミノ酸の吸収→・・・」


そして


「組織でのアミノ酸→タンパク質合成→・・・」


でしたね。ゾンビにならずに「わたし」を維持できる。


ここで、


新しい知識をつけましょう。


「わたし」のなかで、「タンパク質が合成される」ことを考えるとき、その原料のアミノ酸はどうやって用意されるか・・・。出どころはざっくり二通り。




「食べ物から消化吸収して得られたアミノ酸」(1)



「すでに体内に組織などとしてできあがったタンパク質を取り壊して(分解して)得られるアミノ酸」(2)


とが有効活用されますね。




ここで、知っておきたいのは、


私たちの組織などは、役目が終われば、


あるいは、なんとしてもアミノ酸が必要なら、


組織にプールしたアミノ酸を使うのは当然ですが、


さらに組織(タンパク質)を分解してまで、


アミノ酸を提供するという凄さです。




ある意味で、無駄がない。


もちろん、便や垢(あか)、抜け毛、爪などで「からだ」の外へ向け、タンパク質あるいはその変化したものが出ていきますが、それは大量というわけではない。




むしろ、


からだの中の分解システムでアミノ酸として使われたり、エネルギーを得るために反応したり、


アンモニアなどに形を変えたりして(外へ出ていきますが)、グルグル活躍して回ります。




そういう仕組みを


「代謝回転」と呼びます。




ヒト成人では、


1日250g以上のタンパク質が合成され、分解されます。




このとき、


食事からのアミノ酸やタンパク質の摂取はわずか70gです。




からだの中にとてもたくさん存在するコラーゲンもタンパク質です。


アミノ酸の組成としてはあまり役立つ組成ではないですが、コラーゲンのままでは「便」になれませんから、いったんはアミノ酸に分解されます。




当然、合成に再利用されます。




骨も軟骨も靱帯も腱も・・・真皮(皮膚組織のひとつ)も、コラーゲンつまりタンパク質です。


「からだ」のなかにあるコラーゲンのトータルは


「からだ」のなかにある全タンパク質の約3割と言われています。


だから、コラーゲンが大切だと本能的に思うのかな?・・・。


私感ですけど、コラーゲンは十分にあるから、


コラーゲンよりむしろコラーゲンと一緒に摂取できる有用成分(どんなものがあるのか知らなくて恥ずかしいですが)の方が貴重な気がするんですが・・・。




代謝回転するタンパク質量は、体重1kgあたりでは、


成人に比べ て




乳幼児ではより多く、


老人ではより少ない、




と言われます。




ここで、よく、ある種の健康食品の宣伝広告に


この事実にからめたロジック(?)が


作り上げられたりしますよね。




「赤ちゃん時に比べて、加齢によって○○がどんどん減ってしまいます・・・だから、今○○を補給しなければなりません・・・・」




論理のすり替えが、公然と行われることがありますから、それを見抜く方法を身につけましょう、ね。


業界の方・・・ごめんなさい。




健常な状態では「タンパク質合成」は、


「等量のタンパク質分解」によって、


バラン スがとれています。




しかし、


外科手術、外傷、感染症、やけど(熱傷) やがんの患者さんでは、


「タンパク質合成」よりも


「タンパク質分解・損失量」が増えるため


バランスが負であり、体タンパク質の減少を伴います。


つまり、プールした分を提供したり、筋肉を取り崩したりして、「負」を補うわけです。




軽度な 手術後では、数gの窒素(アミノ酸は窒素と酸素、炭素、水素などでできています)が1日で失われ、


重度 の熱傷では、1日に30g以上の窒素が消失することになります。 


これは傷の程度に比例します。




重度熱傷における30gの窒素の減少は


体の組織約1kg/日の損失に相当するそうです。




これが数日間継続すれば生命は脅かされますね。




したがって栄養では、


「窒素代謝」という考え方を使って、


「アミノ酸(タンパク質)」と「適切な他の栄養素」


の補給をセットで考えます。


コラーゲンだけとか○○さえあれば・・・


というのはあまり効率がよくない気がしませんか。




ただし、前回も話しました、腸管のエネルギーとして直接使われるアミノ酸など・・・とくに条件付き必須アミノ酸などは、単体で摂る方が効率はよいかもしれませんね。




そんなことをいうと、「グルタミン」を健康食品にしたものを宣伝するのかおまえは・・・といわれそうなので、慎みますが、グルタミンは食品からとれますから、


熱に注意して摂取すれば、普通の食べ物で十分いけると思います。




逆に、「グルタミン」自体は


水溶液としては非常に不安定です。


すぐに自然分解して、アンモニアやグルタミン酸に形を変えてしまいます。


ですから、商品として「グルタミン含有」、とくに液状などは、とてもとても難しい製造技術を要するということは、知っていてよいことだと思います。


作るのが大変だったら、たいていは高価です。


(もちろん、医療用ならあります・・・)




さて、ちょっと込み入った話になりましたが、


「わたし」の「からだ」にとって、大切なタンパク質を一度は見ておくべきだと思い、少しだけ掘り下げました。




今日も明日も素晴らしき佳き日でありますように。


お会いできてとてもうれしいです。


グルタミンについて見てみましたが、


ここで、タンパク質を整理しておきましょう。




通常、私たちの口から摂取されたタンパク質は


まず、


胃の中にたどり着いて、「酸」で変性


変性:(例えば、生卵が熱でゆで卵になるみたいに元に戻れないタンパク質の変化)


を受けますね。




これが小腸に流れ込み、最初は十二指腸ですよね。


そこで膵臓から分泌される


トリプシンやキモトリプシンなど、


種々の消化酵素(これは強アルカリです)により


ペプチド結合


(アミノ酸が手をつなぎ合ってる状態・かたまり)


が分解されます。




その結果として、生成する


「遊離アミノ酸」や


「アミノ酸が23個結合した小ペプチド」は、


各輸送担体(トランスポーター)を介して、


腸管細胞内へ取り込まれます。


(「わたし」にとって必要なものと識別されて、「例のドア」から「からだ」の中に入ります)




ペプチドは、


細胞内で加水分解を受けて


(・・・つまりアミノ酸になるわけですね)


1)遊離アミノ酸(要するにフリーなアミノ酸)として


  血流に放出される


2)そのうちのグルタミンやグルタミン酸などは、


  (腸管内で代謝を受け)


  腸管のエネルギー源として利用される




血流に放出された(「からだ」に吸収された)


遊離アミノ酸は、門脈を通過して


肝臓に運ばれ、


そこで一定の割合のアミノ酸が肝臓内に取り込まれ、


「肝臓タンパク質」や「酵素」(肝臓ではたくさんの酵素が生産されてます、優良工場ですから)


の合成などに利用されます。




残りのアミノ酸は体内に循環し、


各組織の細胞へと運ばれ、


そこで、


おのおの必要とされるタンパク質合成が行なわれます。




「わたし」の「からだ」は


タンパク質でできてるんでしたよね。


DNAの支持のもと、様々なタンパク質が作られ続けているわけです。


そのおかげで、ゾンビにならず(笑)、


いつもの「わたし」でいられて、


いつもの「あなた」に会っても


違和感なく「おはよう!」といって


一日が始められるんですな。




それをひたすら、連綿と続けていてくれるのが


「わたし」の「からだ」です。




「一つの命は地球より重い」




と言う名言がありますが、


まさにそれが理解できる気がします。




「完成形は皆同じ構造を呈する」




と言う考え方を私は実感するのです。




原子(ある物質の基本単位)を考えるとき、


核の周りを電子が取り囲みクルクル回り続ける・・・。




その原子が相互作用に拘束されて、


粒子や分子となって熱運動をつづける・・・・。




それらの無数の集合体が「わたし」や「あなた」で、


それぞれの相互作用で拘束されながら、


地球上に存在し、


その中を熱運動続ける粒子や分子のように、


互いに影響しあって「社会」をつくっている。




見方を変えれば、


タイプの違う分子団が


「ライオン」や「樫の木」や「くじら」や「かぶと虫」、「カエル」、「ハーブ」、・・・・「細菌」、「ウイルス」、・・・・・数え切れないくらいいろいろいて・・・。


そういうのが陸や海に生き続け、


「地球」になって、


「地球」は、「月」や「他の惑星」と相互作用しながら、「太陽」の周りをクルクル回り続ける・・・。




その「太陽となかま」は、
さらに似たような存在と相互作用しながら、
星団を形成して、相互作用の中に居場所を見つけて、動いている。




「わたし」の「からだ」も集合体、


「社会」も「わたし」や「あなた」の集合体、




わたしのいつものとらえ方、
「ざっくり」で物事を見てしまうと


どれもこれも「集合体」でそのなかの「個」なんですな。




「地球」も完成形、「わたし」も「あなた」も完成形、


ブロッコリーも完成形だから、ちぎってみるとマイクロブロッコリーが集まってブロッコリーが形成されてるように様に見えてしまう・・・、




「わたし」の「臓器」も完成形、


その細胞の中をのぞいてみれば、
細胞という集合体は、
細胞核を中心に相互作用で活動してます・・・。




「わたし」も「あなた」も完成形・・・、


相互作用無しでは生きられない。


理解し合えても、理解し合えなくても、


集合体の中からは逃げられない・・・


その相互作用がないと「個」でいられない・・・。




「タンパク質」から完成形、「個」の存在まで


話がすっ飛んでしまいました・・・(苦笑)、、。




次回は、


「わたし」の「からだ」を考えるときに大切な、


今回(タンパク質からアミノ酸)とは逆の


「アミノ酸からのタンパク質合成」


という方から、すこし「からだ」を眺めましょう。




今日も明日も素敵な一日でありますように。


またお会いできたことにうれしさいっぱいです。


先日、ある方からおたよりをいただきました。
今回はそれに対しての私の想いを書いた文章をアップします。


○○様からのお便りの抜粋




私も糖尿病を患っています。


今は、安定していますが、一時は、HbA1c14.7もありました。


食生活に気を付けていれば・・・


と思っても、どうしても発作的に衝動にかられるのが、


いわゆる嗜好品への衝動。。。 甘いものファストフードetc...


ときどき我慢できなくなるので、もう満足!!


って思うまで徹底的に食べてしまう日もありますが、


私の主治医には、その事実は言ってません。


数値が安定していれば、それでいいやって思っている素人判断なんですが、


やっぱりまずいですよね?




その暴飲暴食とは・・・


時にケーキを食べ放題腹いっぱい食べまくり・・・


時にピザやパスタを食べ放題腹いっぱい食べまくり・・・


時に回転すし屋で30皿食べたり・・・


でも、暴飲暴食した日は夜ご飯は食べない。。。


太ることが分かっているからお腹が空いたとしてもあえて食べない。。。




やっぱりまずいですよね・・・


○○


お便りありがとうございました。ずっと、貴兄のコメントの内容を考えていました。




>一時は、HbA1c14.7もありました。


けれども今は安定している。


衝動的に食べる日もあるが、数値が安定している・・・・(1)




>その暴飲暴食とは・・・


糖質の大量摂取。その日は、夜ごはんは食べない・・・・(2)




(1)がまずいかどうか、


(2)がまずいかどうかですね。




(1)について


まず、HbA1c:14.7%から、ざっくり推定できる○○様の平均血糖値は、当時360mg/dlくらいだったろうと予想しています。


この状況が落ち着いたとすると、「どの程度の数値に落ち着いたのか(安定したのか)」がわからないので、


何とも言えないのですが、「衝動的摂食をしても、数値が変わらないからいいだろう」というスタンスでよいのかどうかですね。


「以下は私の独断であり、どなたにも当てはまるものとは言えません。従って、『ご自身の判断と責任』で読んでください。」


私の個人的な考えですが、HbA1c7.5%未満(平均血糖値が140~150くらい)で落ち着いているなら、衝動的に食べる日があっても、まあ、許容範囲なのかなという感じです。


ただし、条件がありますが・・・。それは「通常の食後の血糖値」が高すぎないことです。空腹時の血糖値が100mg/dlであったとしても、食後血糖値が高すぎるのは、よくないです。


食後血糖値がもし、かなり高くなるようですと、


心疾患や脳血管障害が発症するリスクがかなり高くなっています。将来何らかの内蔵がんになる確率が高いとも思われます。


いずれも、死に直結する病気になる可能性がかなり大きいです。


よく言う合併症・・・目がよく見えなくなるとか、腎臓が悪くなるとか、手足がしびれるとか、最悪足の切断というくらいは、「衝動的どか食い」という「ある種の欲望」を満足できた代償として、自分で受け入れる以外にありません。すぐには、命を失うことはないと思います(健康であるよりも寿命は短くはなりますが・・・)。


それより、なにより怖いのは、動脈硬化による心筋梗塞や脳卒中です。突然、きます。発作が発症してから2時間以内に適切な専門医による処置ができない場合、悲劇となります。


○○様は、「食」を極める料理人でいらっしゃると推察いたしますが(違っていたら失敬)、多くの人を喜ばす料理を創造する際に、


毎日食べても健康を害さない、理論的な裏付けのある「極めて美味な料理」を創造してくださることを、こころから望むものであります。


そのためには「からだ」を知り、「やまい」を知り、「栄養」を知り、「食材」を知り、「人々の嗜好」を知る必要がある様に思います。


そして、


包丁を極め、煮炊きを極め、焼きを極め、盛りつけを極めていけば、○○様のところに、


「どうか食べさせてください、いくらでも結構です」というお客さんが殺到することでしょう。もちろん私もです。


そのためには、


現状の糖尿病は、ある意味でラッキーです。ピンチはチャンスです。


どか食いしていては、せっかくの○○様の「舌」と「味覚中枢」がもったいないです。磨きをかけてください。どか食いとか、それどころではないです・・・。


「舌」の味覚をつかさどる細胞は、約半年で入れ替わると言われます。半年間、「薄塩」に耐えれば、「舌」は薄塩味をスタンダードにします。味覚の感覚もそれに連動します。


私が、


肥満型糖尿病の方に最初にアドバイスすることは・・・、


ただひとつです。「塩断ち」です。


多くの方が、


「甘いものがやめられなくてダメ」だとか


「御飯粒がどうしても減らせない」とか、おっしゃいますが、


そんなことより、


「塩分を一日6g以下にするだけの食餌療法を始めましょう」


と、私は言います。


それでだいたい成功します(することが多いです・・・)。


そのために、


学ばなければならないことがありますが・・・。


たとえば、


お菓子には甘さを際立たせるために、塩が使われていますから、それも計算に入れます。


ラーメンのスープを飲みほしてしまうと、もうだいたいそれだけで、6gですから、1日分の塩を摂ったことになります。


すしに醤油を使わない世界を、「おかしい」と思わない工夫が要求されるわけです。


醤油を使うとしても、ネタの1cmくらいにかすらせる程度です。


ピザやパスタは自分で作る以外に無理ですね。チーズやバターには塩が入ってますから、計算しなければならない。


ファストフードはことごとく望ましくないですね。


とにかく、


塩の代わりに素材から取った「だし」や質のいい「酢(ビネガー」を使うことになるわけです。


サラダに市販のドレッシングは・・・おわかりですね。


ひとつだけ、付け加えさせてください。


「減塩」と称した「梅干し」はやめましょう。コメントは差し控えますが、私は家から排除してます。梅干しは、むかしおばあちゃんが作ったような強烈な「梅干し」であるべきです。(従って、頻繁に食するのはちょっと無理ですね)


糖尿病の方は、血糖値にうつつを抜かして、腎臓や心臓、血管への負担を忘れてしまいがちです。


高血糖であることが、腎臓や心臓、血管その他の臓器に、かなりの負担をすでにかけています。その上、塩分を摂りすぎるのは、傷口に塩を塗るよりもひどいことです・・・。


長くなりすぎましたね。このへんでやめておきます。想いは伝わったでしょうか?




(2)ですが、


>その暴飲暴食とは・・・


糖質の大量摂取。その日は、夜ごはんは食べない・・・・




食べ過ぎたら、その後に続くべき食餌を抜くことには賛成です。


その時にはある程度収支を考えた方がいいと思います。


大量に食べたその量が、通常の食事の3倍くらいの量なら、その後の食事3回くらいは抜くことにしています。


そのために、おなかがすくとかすかないは、二の次ではないでしょうか。空腹感をしっかり味わうのは、大切なことだと思います。


私は、お昼にたくさん食べたときは、だいたい翌日のお昼まで抜くか、朝まで抜いて昼は流動食を少量とります。


ある程度の水分はとりますが、その時は、黒糖を少量入れた甘酒などにします。それのほかに、糖質、タンパク質は摂りません。脂質はフラックスオイルか良質のオリーブ油をスプーン1杯飲みます。


この二つで、便通は良好です。便秘がちな方にはおすすめです。酒粕は余計な脂質を便として出してくれますし、油は便通をスムーズにしてくれます。




私は自分なりの工夫で95kgあった体重を75kgにして維持しています。リバウンドはありません。あと、2年くらいで65kgくらいにしようかと、考えています。


頭を使えば、そう、脳の力を借りれば、肥満の方なら20kgくらいは、食事の内容で減らせます。


単純な科学は役に立ちます。




ぜひ、「塩断ち」と「食べ過ぎの後の小断食」を。


生活習慣から発症した糖尿病は、手遅れになっていなければ、「生活習慣の変換」で根治すると私は信じています。




私の稚拙「糖尿養生訓」から、その一部を○○様にお伝えしました。


参考になれば幸甚です。

素晴らしい一日でありますように。
また、お会いできたことがとってもうれしいです。


グルタミンというアミノ酸について注目しています。


これは、小腸にとっての重要なエネルギー源であるという話でした。


エネルギー源というと、私たちは「ブドウ糖」を思い出しますね。でも小腸では、その「ブドウ糖」はエネルギー源としてはあまり使われずに「グルタミン」が使われるんだそうです。




これは知っていた方が良さそうですね。


もちろんからだの中で作られるグルタミンがたくさんありますから、それが使えますから、元気なときは小腸がエネルギー不足にはならないわけですが・・・。




エネルギー源のもう一つの流れとして、食事から直接得られるグルタミンもあるわけですね。


タンパク質が消化液で消化されて、アミノ酸などにまで小さくされてから、「からだ」に入るんでしたね。


その過程で、グルタミンができると、小腸で、つまり免疫機能が集中する「小腸粘膜」でエネルギー源として使えるということです。


このエネルギーの供給が不十分になると、腸関連リンパ組織は弱っていくことになります。


頼りになるバリアが、活躍してくれないということですから、身体全体の免疫機構が低下することにつながりかねないわけですね。


こういう状況を、バクテリア・トランスロケーションというんだそうですが、腸管にある悪い菌(病原菌)や毒素が血液の流れに移行してしまうことをいいます。


これは深刻ですね。いつもなら空港の警備さながら、望ましくないものは、入場させないのが、我らが小腸の大切な仕事だったわけですから。


もうひとつ、ここで、思い浮かべるべきことがありますね。


小腸には、あまり常在菌はいなかったんですよね。となると、善玉といわれる腸内細菌が働いているのは、その先の大腸です。


ですから、腸のいい菌は大腸で活躍していてくれているんでしょうが、この前段階の小腸では活躍の場がちょっと違うということのようです。


また、前回もお話ししましたが、
グルタミンは通常、からだの中(生体内)で、「需要に見合う量の合成がなされます」が、
ケガや大きな手術等の 「侵襲時」には、
消化管粘膜をはじめとして、
白血球 や免疫担当細胞、
さらに(まだお話ししてませんでしたが)
腎臓におけるグルタミン需要が急増します。


この不足分は、「筋肉のアミノ酸プール」で補えるんでしたが、長期間は無理なんですね。


ここにグルタミン補給の重要性がでてくるんですね。


「必須アミノ酸じゃないから、食事で無理して摂る必要はない」という、ロジックの落とし穴に落ちないようにしなければなりません。




ある論文に出ていた、グルタミンの働きを引用します。


_________________



腸管、免疫細胞のエネルギー源 


核酸合成の基質


侵襲下の腸管粘膜の構造と機能の保持 


bacterial translocationの抑制
_________________


 Desneves KJ et al.: Treatment with supplementary arginine, vitamin C and zinc in patients with pressure ulcer: Clinical Nutrition, 24: 979-987 (2005)




たったひとつのアミノ酸、必須アミノ酸ではなかったから、あまり注目されなかった感のあるグルタミンが、実は重要だったんですね。




「わたし」の「からだとその仲間」、そしてそれを「取り巻くもの」、・・・・人知れず活躍してくれている存在がまだまだありそうです。




「相手を理解する」ことが重要な実証例です。「わたし」には「周りの存在」ありき。


それらを、ゆっくり、楽しく、感動しながら学びたいものです。






今日も素敵な一日になりますように。


またお会いできたことにうれしさいっぱいです。






小腸や大腸での重要な栄養素は、「ブドウ糖」ではなく「グルタミン」でした。


(大腸では「酪酸」が第1で、グルタミンは第2)


このグルタミンは、必須アミノ酸ではないと言いましたが、実は、条件付き必須アミノ酸と言います。


何だかよくわかりませんが・・・。




いつものように、ざっくりお話ししてみます。


私たちの身体において、ケガをしたときとか、手術をしたときとか・・・・こういうのを医学的に表現すると「侵襲時(しんしゅうじ)」となります、あまり聞きませんけど。専門書なんかにはよく出てきます・・・・。




実は、「グルタミン」は私たちの身体の侵襲時など,


ある条件の下では、十分に補給をしなければならないとされているのです。


つまり、どこかの臓器や組織で修復や再生が進むときには、グルタミンが大量に必要になるということですね。




前回、話しましたが、グルタミンは体内の全遊離アミノ酸の6割を占めるんです。筋肉細胞にはその量より遙かに多い量のグルタミンがプールされてます。


そのプールされたグルタミンが、侵襲時などには大量に放出されるわけです。さらにケガの時などは、免疫機構もフル回転です。したがって小腸でのグルタミンの需要も大いに増大することになります。


筋肉細胞中のグルタミンプールはどんどん少なくなり、ひいては筋肉量の減少にまで発展します。




こういう状態が長く続くと、筋肉でのグルタミン合成そして放出が少なくなり、需要と供給のバランスが崩れます。


小腸粘膜においてグルタミンは必須栄養素と言えるものであることから、供給がままならないと、困ったことが起きてきます。小腸粘膜の萎縮です、さらに、そうです、腸管免疫機能の低下です。




口からしっかりとグルタミンが得られる食物あるいは栄養が供給されないと、とんでもないことに発展します。


体中の筋肉はすくなくなり、免疫機能は低下してゆくのです。危険です。




ここで私が言いたいことは、必須アミノ酸ではないから食物から無理して摂らなくても、いいんですよ・・・と言うもっともらしい話が結構あります。


これには、ロジックの落とし穴があります。


グルタミンが条件付き必須アミノ酸だと言うことを知っているかどうかで、事態は大きく変わります。


「病気の時は食べることはよくない、消化に力が使われて、免疫力で病原菌を打ち負かす邪魔になる」ということが言われることがあります。


これも間違いではないと思いますが、ケースバイケースです。


グルタミンプール欠乏状態で、経口からグルタミンが供給されないとしたら、栄養を吸収する小腸も機能ダウン、腸管免疫も機能ダウン、果たして、ベストコンデションで免疫機構が働くのでしょうか。


こんなときのために、小腸には優れた機能が備わっています。グルタミンが食物から得られる状態になると、必要なグルタミンを小腸粘膜はダイレクトに使い始めます。わずかな栄養素も有効に吸収するように小腸粘膜を強化します。免疫部隊が活躍できるように燃料を供給します。IgA抗体が増えるように働きかけます。このプロセスがあってこその病の克服・回復ではないのでしょうか。


特に、カロリー制限をして、糖質制限をして、菜食中心になっていますと、「酪酸」からのクエン酸回路でエネルギーを得ることが多くなります。


きちんと組み上げられたメニューでグルタミン合成がしっかり進むものでなかったとしたら、大変なことになります。


また蛇足ですが、「酪酸」を作り出す腸内細菌はビフィズス菌ではありません。クロストリヂウムや嫌気性球菌やユウバクテリウムといわれる仲間です。


ビフィズス菌は素晴らしいですが、ビフィズス菌信奉は望ましいとは言いにくい・・・と思うんですがいかがでしょうか。




ここで、大切なことはグルタミンについてもっと勉強しておくことです。


「グルタミン」と「酪酸」は私の稚拙「糖尿養生訓」の重要な骨子です。




次回はグルタミンの性質をちょっと見てみましょう。


健康食品で適切なものがあるかどうか、そのポイントなども考えたいと思います。



今日も素敵な一日になりますように。


またお会いできたことにうれしさいっぱいです。


大腸の働きとして、


もうひとつ大切なものがあります。


それは、


食べたものが小腸までのシステムでは、


なかなか消化できなかったもの、


それを「難消化成分」とか言ったりしますけど、


いわいる食物繊維ですね、それの処理です。




これには、腸内細菌が活躍します。


空気は使わない発酵(嫌気発酵)で


食物繊維(野菜などの植物)を分解したりします(全て分解できるとは限りませんが)。


そもそも、食物繊維は巨大な「多糖類」なんですね。




以前にもお話ししましたが、


「多糖類」というのは、


糖の基本単位(ブドウ糖や果糖etc.)が、手をつないだ(連なった)構造で、セルロースとかヘミセルロースとか言いましたね。


単糖類同士が手をつなぐと言っても、


その配列パターンが「糖質」とは違うので、


私たちの「小腸までの消化液では消化できない」


というわけです。



そこで、


腸内細菌(による発酵)が活躍するのです。


発酵で分断されたりしたものの中から、


有益なものを「からだ」は、いただくことになるのです。




ここでの生成物で、特に大腸にとって大切なのは


「酪酸」


という「小さめな構造の脂肪酸」です。


(・・・これは臭い・・・)




この「酪酸」は、


実は重要なエネルギー源となります。


この「酪酸」からエネルギーを造り出すのは


クエン酸回路


という代謝システムです。




興味のある方は、高校の生物の教科書などにも出ていますので、どうぞ。専門の書物にも詳しく出ています【酪酸はβ酸化によりアセチルCoAとなりクエン酸回路へ】。




牛などの反芻動物は、この「酪酸」が生きてゆくための最重要なエネルギー源となります。
馬、そうサラブレットも草食ですから、この「酪酸」から造り出すエネルギーで、走り抜けるんです。




私たちが食物から得るエネルギー源は、
そうです、「ブドウ糖」でしたね。


ところが大腸では・・・


この小さい脂肪酸「酪酸」が


大腸自身の主要なエネルギー源として


直接利用されるんだそうです。
(ブドウ糖ではないのです・・・)


できあがった「酪酸」は
大腸でエネルギーとして使われ、


余った分が血液で運ばれて「からだ」で使われる。




小腸ではどうだったでしょうか。


一般的に小腸では栄養素、たとえば「ブドウ糖」を
吸収したら、取り込まれたブドウ糖は、即座に門脈に流入して肝臓へ運ばれ、


小腸自体の栄養は、
近傍をウロウロする「ブドウ糖」ではなく、


近くを走る動脈血から供給されるのだそうです。


小腸のメインの栄養源は「グルタミンというアミノ酸」です。


このグルタミンというアミノ酸は必須アミノ酸ではありません。


これは「どういうことか?」というと、


食べ物で摂るまでもない、ということでもありますね。


つまり、
「体内でたくさん合成されるアミノ酸だから、特にこれを摂取しなくても大丈夫」だということです。

体じゅうにフリーの状態で存在して、誰でも使えるという意味だと思いますが「遊離のアミノ酸」と呼びます。



特に、
このグルタミンは、
筋肉内で合成されて、血中にたくさん遊離しているので、

小腸の近くを流れる動脈のなかにも多数存在するので、小腸での燃料として使われているわけです。



このグルタミンは、小腸の粘膜維持にとって、最も重要な栄養素でもあります。


前にもお話ししましたが、小腸には免疫細胞のおよそ6割が存在します。したがって、グルタミンがそれらの栄養分にもなるんです。


この事実は、「腸管の養生」には重要なことですね。


「リンパ球」や「マクロファージ」にとっても、
グルタミンは、その「発育と増殖」を促す栄養素
ということがわかっています。
さらに「IgA抗体」の量を保つ効果があることもわかってきているそうです。


つまり、グルタミンは免疫細胞の「活動」にも、さらに「その数」にも影響する重要な栄養素だと言うことです。


また、
グルタミンは「大腸」にとって、第2の栄養素なんだそうです(第一は「酪酸」でしたね)。

どうやら、
このグルタミンが「腸管の状態をよくするにはとても重要な栄養素だ」という予感がしませんか。
「ブドウ糖」ではないんですね。




次回はこのグルタミンをもう少し見てみましょう。




今日も素敵な一日になりますように。


またお会いできたことにうれしさいっぱいです。


大腸の主な働きは「水分吸収」ですね。


長さが約1.5mとか言われます。


パイプの表面は、


なめらかで内容物がスムーズに


移動できるような構造。


(小腸とは違いますね・・・小腸は表面積をできるだけ大きくするために絨毛という構造になってましたね。栄養をできるだけ効率よく取捨選択しねければならないわけだから、ごもっともです)


部位に名前がついていて、


盲腸→結腸→直腸


となります。次は出口の肛門ですね。


結腸はさらに


上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸。


上に向かって内容物が移動して行くからかな、「上行」。


同様に「横行」、「下行」。


S字に似てるんでしょうか、「S状結腸」。


そして


直腸



肛門


まるで、クエスチョンマーク「?」みたい。




小腸よりも直径は大きい。


内容物から水分が吸収されて、


内容物は固形の「便」となる。




ここで、


水を主体にもう一度流れを見てみましょう。


水分は




食道





十二指腸



小腸



大腸(の粘膜から吸収)



血管



体を循環⇒⇒⇒皮膚(汗)



腎臓


ここからは「尿」といわれる


膀胱


同じ腸でも「大腸」と「小腸」とは


働きが異なりますね。


盲腸という場所も実は大切な場所。


二つの性質の違うパイプの接合部位で、


小腸から内容物が大腸に送られるのを


調節してるんですね。


逆に有毒な老廃物が大腸から小腸へ


逆流してしまうのを防ぐ役目もしています。




ここで、うんちの逆流を防ぐ。


さかのぼっていくと


十二指腸から胃の部分も巧みに


逆流を防いでました(強アルカリと強酸の境界)。


よく小学生が、「うんちを我慢して


口からうんちが出てしまった!」などと話して


遊び半分、でもちょっと心配になったりしますが、


上記の逆流防止機構でそれはありません。




「おなら」はどうでしょうか・・・。


「おなら」は主に大腸で発生するガス。


これも、


「十二指腸から胃」の部分の逆流防止機構のため


直接的に「おなら」が逆流してきて、


胃袋から食道を通って


口から出ることはありません。




しかし、別のルートからはあり得ます。


「おなら」を我慢して、


腸内に充満したガスは、腸管付近の血管から血液に溶け込む可能性は十分にあります。


それが、肺に行き、ガス交換が行われ、


呼気として気管支を通って、


口から出ます。


「臭い息」としてでる可能性はあります。




ちょっと、横道にそれてしまいました・・・。

その他、大腸には、
常在菌も含めてたくさんの細菌がいますね。


次回はそのへんのこともちょっと見てみましょう。




今日も素敵な一日になりますように。


またお会いできたことにうれしさいっぱいです。



私の稚拙な免疫の話題には、いろいろなコメントやメッセージ、メールいただきましてありがとうございます。




腸管免疫のシステムの凄さを書きたかったのです。それもざっくり、イメージができる様にです。


従いまして、現実からちょっとかけ離れている表現だったり、(私の)免疫の理解が不十分なために、あいまいな箇所があったかもしれません。お許しください。様々なご指摘ありがとうございました。


私の記事は,読んでくださる方ご自身の「勉強」を始めるきっかけになってくれればという想いも込めて書いております。詳しいことは,きちんとした「専門の書物」を紐解いてくださいませね。記事はフィルターがかかっていますから。




ところで、


小腸のところでちょっとお話ししましたが、


「好ましくないもの」と「必要なもの」とを見分けて仕事をする「腸管免疫」のこと。




これは、細菌などを単に排除してゆくだけではなくて、その細菌が「有用か否か」判断しているわけです。


ここでの仕分けによって、私たちは感染症などの病気になることを避けられるわけです。さらに、有益な細菌は大腸に到達して、活躍できるわけです。




「からだ」に対して有害ではないものを「無視する能力」があるわけです。「無反応でいる仕組み」です。


これを、とても難しい言葉ですが「免疫寛容(かんよう)」といいます。




また、「じぶん」の組織やその成分に対しても無反応でいてくれないと、「じぶん」を攻撃する様になってしまいますから、それにも無反応でいてくれないと困るわけです。これを「自己寛容」という言葉で表現します。




私たちが生きるために食べ物を摂取しますが、それらを異物とみなさない、これも「免疫寛容」です。


何かの原因で,本来は異物と認識されない食べ物を異物として認識してしまうと大変です。攻撃が始りますもんね。これが「食物アレルギー」ですね。




また、この「免疫寛容」特に「自己寛容」にエラーが続出するようなことがあります。潰瘍性大腸炎やクローン病という病気の原因になります。


健康なヒトにとっては、「免疫」という言葉は歓迎すべきもの、頼りになるものなのですが、「自己寛容」に破綻が発生したヒトにとっては、その逆の存在と化します。


先日の「自律神経」もそうでしたが、この「免疫寛容」も、バランスが最重要ですね。ずれてしまうと、どちらに傾いても、不具合となります。


「免疫が、がんをやっつける!万歳!」とばかり、言ってられない。


何らかのエラーで,ある種のがんに対して、「免疫寛容」を起こす可能性も出てくるわけです。




今、なんとか、「じぶん」が健康と思えるレベルなら、やっぱり「仲間」に感謝すべきですね。


「じぶん」と「仲間」は互いに尊重し合う関係でなければならない。


「じぶん」のわがままで「仲間」に負担をかけたときは、埋め合わせをしないといけませんね。


また、「仲間」の不調で「からだ」がつらいときも、恨まず憎まず、受け入れてあげたいです。「じぶん」の「仲間」ですから。「わたし」の「寛容」が必要です。




今日も素敵な一日になりますように。


またお会いできたことにうれしさいっぱいです。



ある方から前回の記事にコメントをいただきました。


子供の時に父親の仕事先の大学に泥棒が入りました。 父親が「泥棒に入る前に排便をするのがごく普通だ」と言っていたのを思い出しました。 確かに捜査官はそれと思われる遺棄物を確認していました。 キット泥棒に入るには相当の緊張とストレスがかかるんでしょうね。


motto様のコメントより




泥棒という活動は緊張を強いられるのですね。


確かに、仕事中に排便をもようしたら仕事にならない。


逆に言うと、緊張で交感神経優位になって排便できないようになるわけですね,仕事中は。




交感神経は、闘争のモードとよく言います。


反対に,副交感神経は休息モードとか言いますね。




この徴候を観察する方法があります「からだと対話しよう」の一環としてちょっと見てみましょう。




けんかするとき(皆さんは、・・・けんかしませんでしょうが・・・)、たとえば、けんかモードにはいった少年が殴り合ったり、取っ組み合う寸前、どんなふうになっているか・・。




まず、口の中はカラカラに乾わくことが多いはず。顔は顔面蒼白(怒り始めは湯気がでるように赤いかも・・・でも、真剣に相手を倒そうなどという命がけのモードになるとちょっとちがいます。)。心臓バクバクでしょうね。


眼光も違います。


たぶん、手に汗が滲むはず。




これを自律神経にフォーカスして、たどってみましょう。




「口の中がカラカラに乾く」


これは、交感神経系が支配したので,副交感神経系の器官は活動停止に近くなるからでしょう。つまり消化機能は停止。唾液は消化管最初の消化液という役目がありましたね。唾液分泌抑制です。




「顔は顔面蒼白」


これは、血管に交感神経支配が現れたわけですね。


一般的に、毛細血管が拡張するとその部分の皮膚の色は赤っぽくなるのが普通です。収縮して血流が低下するとその反対。「顔が青ざめる」という状態ですね。


ちょっと飛躍するかもしれませんが、知ってることを使って考える原則で、いきましょう。


もしも相手に攻撃されたとき一番困るのは、出血。


仮に、やられてもできるだけダメージを減らすために,皮膚表面の血管を収縮させておく。だから顔面蒼白。




「心臓バクバク」


これは、様々な筋肉に血液を送っておこう,戦いに備えてということでしょう。ちょっと思い出してください。サッと動き出そうとしたときって、実際に動かなくても、そのあとドキドキしてませんか。




「眼光が違う」


これは、自律神経の支配をもろに受けている瞳孔の状態を現してます。


例えば、ライオンが目の前の獲物を捕らえる瞬間。


寸分の動きも見逃さずに、「自分が相手を倒せる行動半径」から相手を逃さないように、相手の一挙手一投足を見逃さないようにしなければならない。


そのためには、眼は至近距離をしっかり見るために、瞳孔は開いた状態でつまり、ギラギラ。



ライオンは獲物を得て、自分も群れも食べることができる様になると、ねそべって休息モードに入ります。しばらくはのんびりです。たぶん、おなかがすくまで働かない。


ただし、眼は遠くを見ているかもしれません。天敵(?)が来るかもしれないし、絶好の獲物が歩いてるかもしれない。眼の焦点は遠距離にフォーカスできてるわけです。つまり、瞳孔は小さくなって,遠くを見られるようになっている。副交感神経モードです。




「手に汗が滲む」


これは、ネコやイヌくんたちの手のひら(足の裏?)にしっとりした膨らみがありますね。あれは、もしカラカラだと滑って機敏なスタートダッシュできないそうです。


つまり「わたし」の手のひらも,カラカラだと滑ってしまうし、構造的にも皮膚はもろい状態。戦いには不向きな状態。






どうでしょう、自律神経っておもしろいですよね。


「貧乏揺すり」よく、亡くなった母に注意されました。


でも、亡くなった父はノーコメントだった。父は自分もしてたからかな。


父曰く、「貧乏より何より、足がだるくなってしまう気がするからだ・・・」と言い訳をしていました。


この「貧乏揺すり」。これも戦いに備えて、足に血流を増やしていると言えるんだそうです。いつでもスタートダッシュできる様に。貧乏ヒマなしです(笑笑)。




でもこういうことがわかってくると、自律神経を知るのは有益だと思います。




私たちの思惑とは無関係に働くから「自立」した神経回路、自律神経なのですが、注意深くつきあえば、こちらの意図したように働いてくれたりもします。




自律神経の話になると、きまって母のことが思い出されます。私が風邪を引くと、きまって熱い飲み物(風邪の時のお決まりのショウガや何やら入ってるものでした)を私に飲ませました。




その時必ず、「熱いから、よーくフーフーして飲むのよ」と必ず言いました。「飲んだら眠りなさい。」呪文みたいでした。しばらくすると、母が来て、「ねんねんね」と言って,部屋の電気を消しました。夕方の薄明かりの中で、母がそばにいてくれる気配を感じながら,眠りに落ちていった気がします。




私は、こどもながら、「少し置いておいて、さめて、飲み頃になったものを,くれればいいのに・・・」と思ったものです。


しかしこれには,意味があったと今の私は考えます。




「フーフー息を吐く」ことを繰り返すと、ほぼ、自動的に副交感神経が優位になります。これは意味があります。


免疫の重要メンバー「リンパ球」は副交感神経優位で活性化します。


つまり、病原菌撃退モードに入ると言うことです。


「ショウガ」はからだを暖めます。なんと、「リンパ球」は通常よりもやや体温が高いときに活性化します。




昼間の交感神経優位から,日が暮れて副交感神経にチェンジする頃、明かりを消して、「ねんねんね」という赤ちゃん言葉、母のいる気配、子供の私は,安心のるつぼです。これはもう、思いっきり休息モードです。




そうです、休息モードに入って、頼もしい仲間「リンパ球」達が仕事を始めてくれるわけです。




全てがこれでうまくはいかないかもしれません。


現代と4~50年前では,感染症の重篤さも違いますし,抗生物質の繁用により、細菌も強くなっているかもしれませんから。




でも、「じぶん」とその「仲間」も結構力があることを忘れてはいけないと思います。




今の若いお母さん(若いおばあちゃんもかな)は、お子さんがちょっと風邪症状が出ると、すぐに小児科の診察室に向かいます。




仕事柄、こんなことを言ってはいけませんが、「この程度で薬使うの?」と感じるときが多いです。




私の長男などは,今まで,風邪でお医者さんに行ったのは,高熱で倒れたとき(親の不注意ですね・・・)と、その他2,3回です。


今は、私よりも背が高くなって、元気です。




「わたし」の「からだ」を少しずつ理解していきたいものです。きっと、知ってよかったと思えます。




病気と闘う「勇気」や「気力」が湧いてくるはずです。


「わたし」と「仲間」の連係プレイが必要です。




今日も素敵な一日になりますように。


またお会いできたことにうれしさいっぱいです。