生理食塩水は、
体液の濃度とほぼ等しいので、刺激がなくて、快適です。
傷口や粘膜を洗浄するときも、これならほとんど刺激がなくて、小さなお子さんもこわがらない(笑)。
薬剤師のバイブル、「日本薬局方」にも作り方はきちんと規定されています。製薬所で作って基準に適合していれば、「処方せん薬」として扱われます。
つまり、医薬品として扱われるくらい、重要かつこの濃度は、守らなければならない数値なんですね。
実際には、ざっくりでいいんだと思います。
自分で簡単に作れます。
むかし遊びで、息子に作らせてみたことがあります。
【濃度】
まずこの濃度のとらえ方ですが、先ほどの日本薬局方では、
日本薬局方・処方せん医薬品では、塩化ナトリウムを0.9w/v%含有する食塩水を「生理食塩液」
と決めています。はっきりさせなければいけないのが、その単位です。
息子に教えたときは、まず「%」ということを、直感的にわかるようになって欲しかったので、
%というのは「100のうちにどれだけか」
という乱暴な感覚を、強要しました(笑)。
次に、ここではっきりさせなければいけないのが、上記単位にくっついている「w/v」という記号です。
詳しいことは、理科の教科書に譲るとして、ここではやはり感覚として捉えさせました。
「w/v」の、wは重さだよ、ウエイト(weight)の「w」ね。
vは体積だよ、ボリューム(volume)の「v」。
(息子は当時、ボリュームなら「B」じゃないの?と言って納得しなかったです。ローマ字習ったばっかりだったかな。かわいかったけど、今はわたしより背が高い・・・。)
重さは、「g」でいこう。体積はコーラでよく使う「ml」で。
つまり、「塩」を「100mlの水」に溶かす時の「塩の濃さ」だからね。
0.9%(0.9w/v%)というのは、
100mlの食塩水の溶けてる食塩はどれだけか・・・食塩は0.9gだよ。「100のうちどれだけか」だからね。
こんなふうに、ざっくり教えると、実践的になれます。
家の中にあるもので、生理食塩水を作らせました。
このプロセスもとても見ていて楽しかったですね。子供って、ほんとに、発想がユニークです。
小学生の高学年のお子さんがいらっしゃる方は、生理食塩水を作って遊んでみると、お子さんのことをもっと好きになると思いますよ。(中学生はしらけちゃうかも・・・)
ついでに、簡単に作る例を一つだけ書いておきます。
2リットルとか1リットルとか500mlのペットボトルがあればできます。
例えば、500mlの方を使うなら、「塩」は?
0.9%(0.9w/v%)というのは、
100mlの食塩水の溶けてる食塩はどれだけか・・・食塩は0.9gだよ。
でしたから、0.9g×5=4.5g ですね。
水の量は、ペットボトル口切りいっぱいでは500mlより多くなってしまうので、栓を開けていないウーロン茶がどこまで入ってるかを確認して、だいたいその高さまで水を入れればいいですね。
塩の量は、少ない量をはかれる秤があればいいですが、なければ、計量スプーンでもいいし、何とか工夫します。
ちなみに、ペットボトルにもよりますが、ペットボトルのキャップすり切り一杯~8分目くらいの食塩が、だいたい5グラムです。わたしは、自宅で「生理食塩水らしき」を作るときは、ざっくりこの方法です(薬剤師であることは忘れてます)。【注:ペットボトルとキャップは清潔にしてなければいけません。】
ほんとに、これは便利です。女性はこれで洗顔すればいいと思うけど・・。ただし、作り置きは絶対にしないこと。使うときに作って使うのがお約束。水道水が心配な方は、10分以上の沸騰をすませた水道水を、密閉して静かに室温にしたものを使えばおおむね大丈夫です。
どうぞ、機会があったらお楽しみください。
今日も佳き日でありますように。
また、お会いできてうれしいです。