夕方、いつものようにバタバタと保育園のお迎えへ。
「あ〜、今日も一日乗り切ったわ〜!」なんて思いながら息子の教室に向かうと、私を見つけた息子が、なんだかソワソワ。
ちょっと得意げな、ニヤニヤした顔で近づいてきたんです。
そして、私の耳元でボソッと一言。
「お母さん、帰ったら『いいもの』あげるね。お楽しみに!」
えっ、いいもの……!?
一体なになに!?(笑)
気になりつつも、息子と娘を自転車の前後に乗せて、夕方の風を切って家へダッシュ。
ペダルを漕ぎながらも、「折り紙かな? どんぐりかな?」なんて頭の中は息子の「いいもの」のことでいっぱいでした。
家に帰り着き、靴を脱いだ瞬間です。
「はい! これ、お母さんにプレゼント!」
胸を張って差し出されたのは、丁寧に2つ折りにされた一枚の紙。
受け取って見てみると、表紙の中央には、一生懸命折ったであろう折り紙のハートがひとつ。
その周りには、色鉛筆で描かれたたくさんのカラフルなハートの花束が咲いていました。
「かわいい……!」とキュンとしながら、そっと中を開いてみると——
そこには、カタカタと少し震えた線で、
「い つ も あ り が と う」
の文字。

最近、ある程度のひらがなを書けるようになったばかりの息子。
指にギュッと力を込めて、一生懸命書いてくれたんだろうな……というのが、その不揃いな文字から痛いほど伝わってきて。
見た瞬間、一気に目頭が熱くなりました。
毎日仕事に育児に家事に追われて、「今日も怒ってもたな……」「もっと優しく接してあげたらよかったな……」なんて落ち込む日もあるんやけど。
息子のこのまっすぐな愛に、どれだけ救われているんだろう。
「ありがとう!! お母さん、これ宝物にするね!!」と、思わず息子をギューッと抱きしめました。
子育ての疲れも一気に吹き飛んだ、最高に幸せな夕暮れ時の出来事でした。
