黒い雨 (新潮文庫 新潮文庫) [ 井伏 鱒二 ]
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今年は、被爆そして戦後80年ということで、
過去の記事を、引用して、再度、繰り返し書きます
小説家井伏鱒二(いぶせ ますじ、1898年2月15日~1993年7月10日)
井伏鱒二は、処女作「山椒魚」が有名でご存じの方も多いでしょう
でも、自分は最初から最後まで読んだことはありません
自分にとって井伏鱒二とは、広島県出身の小説家ということで親しみがあります
でもそれだけではありません
昔、広島の学校では、夏休みに被爆体験の本を読ませて、感想文を書かせるという宿題がありました
現在はどうだかわかりません
その被爆体験の本の中に井伏鱒二の本がありました
それは「黒い雨」でした
題名を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
黒い雨とは、原爆投下後に起こった雲から、降ってきた放射性物質を含んだ雨のことを言います
自分の祖父も父を捜している時、この黒い雨を浴びたと言っておりました
(黒い雨を浴びた後、酷い嘔吐に襲われたてしばらく寝込んだと言います)
さて、井伏鱒二は被爆者ではないのですが、被爆という世紀の体験をリアルに文学書としてこの「黒い雨」で定着させました
「一瞬の閃光に街は焼け崩れ、放射能の雨(本の題名である「黒い雨」)のなかを人々はさまよい歩く
原爆の広島、罪なき市民が負わねばならなかった未曾有の惨事を直視し、一被爆者と「黒い雨」にうたれただけで原爆病にむしばまれてゆく姪との忍苦と不安な日常を、無言のいたわりで包みながら、悲劇の実相を人間性の問題として描いている」(文庫本「黒い雨」より)
この「黒い雨」は今は亡き女優田中好子さんが主演で映画化もされています
田中好子さんのこの映画での熱演は胸打たれる思いがありました
もし、本の「黒い雨」を読む機会があったら読んでみてもらいたいのですが、本を読むのが大変であれば、映画「黒い雨」(モノクロ映画)(1989年)を見てみることをお勧めします
通常兵器と違って核兵器は化学兵器と同様、時間が経っても影響を及ぼすものだということを認識してください
そして、それを知って、何かを感じでもらえればいいと思います
自分も原爆の傷が遺伝子に入っている世代だから…
「体の中で、戦争は続いているのです…」
毎年、8月6日、9日がやってくる
そして、原発事故によって放射性物質が微量であっても、よもや自分たちの頭の上から降ってこようとは…
その放射性物質によって、再度、苦しめられることになろうとは…
原発再稼働によって、出てくる放射性廃棄物
そんなものを大量生産してどうするのだろうか?
この問題は何も解決していません(福島第1原発の汚染水処置・廃炉作業がなかなか進まないのが現状)
「放射性物質と人類は共存できない!」
まだ、人類はこのことがわからないのだろうか?
(以前の記事を引用しました)