瀕死の双六問屋(忌野清志郎)(その3) | ☆ワシの終活☆

瀕死の双六問屋(忌野清志郎)(その3)

忌野清志郎著の「瀕死の双六問屋」の中の清志郎さんの言葉を紹介します

まるでジョンレノンの言葉だね

自分は特にコメントしません

 

瀕死の双六問屋(忌野清志郎)

50年以上も戦争のなかった国に生きている 第十八話

せちがらい世の中でござる

「日の丸」「君が代」の問題とは、いったい何なのでござろうか

白地に赤丸、よいではないか

よいデザインではないか

ちなみにバングラデシュの国旗は緑地に赤丸でござるが、拙者はこの旗もとても好きでござる

まるで色盲テストのようだが素晴らしい旗である

思えば日の丸というものはかわいそうな旗でござる

悲惨な歴史を背負わされてしまった

戦争によっていろいろな意味が生じてしまったのでござる

「君が代」も同様だ

あの意味不明の歌の出だしの「君」という言葉に関して、政治家どもが国会で議論をしておるとは…

何ともくだらぬことだとは思わぬか

問題はそんなちゃちなことではないわ

音楽の問題ではないのか?

いや、歌の問題ではないのか!

歌としてどーなんだ、ということだ

子供が聴いても意味がわかるのか、現代人にとって何を言っとるのかわかるのか、歌としていい歌なのか…そのような議論がなされるべきではござらんのか

だいたい「君」という言葉を聞いて、天皇を想う人間がどれほど存在するのであろうか

「君」は「あなた」である

「You」である

ほとんどの日本人はそのように解釈しておるのだ

「君が代」の歌詞を英訳してみればよい

Your GenerationとかYour Worldとか…どうせ、そんなもんだろ?

そのことは想像してごらん、つまりラブ・ソングにもなりえるということだ

人々はかくも過去の史実に翻弄されるものなのであろうか

しかも100年以上も法制化されていなかった旗や歌をなぜ今法制化しようとしているのかもわからん

50年以上もの間、戦争のなかった国は世界でも珍しいのだ

その点だけでも日本は素晴らしい国ではないか

100年でも200年でも戦争なんかするべきではない

そろそろ戦争で儲けたい奴が出てきているのか?

何しろ不景気だからな

軍需産業はそうとう儲かるらしいからな

なぜ今法制化したいのだ?

俺が歌ってやろうか?

巷にある歌を俺がどんなアレンジでどんな歌い方しようが自由だろ

まさかそのくらいの自由はゆるされているんだろうな

俺はロックン・ロールとリズム&ブルースしかやったことがないんでね

はっきり言っておこう

俺はこの日本に生まれて、ずっとこの国で育ってきた

日本国籍を持っていて国民年金も払ってる

脱税もしてない

話すのも考えるのも日本語だ

日本文化に敬意を持っている

俺の好きなロックやブルースを歌ってもいいんだろうな?

俺が「君が代」を歌ってRCサクセションの「COVERS」の二の舞になったらお笑い草だぜ

これはますます歌いたくなってきたな

各地で「君が代」の公聴会とやらが催されているらしいがヤラセみていだな

それで民主主義のつもりなのか

一つの歌がシングルとして、どれくらいのパワーがあるのか、いつも俺たちは考える

レコード会社もプロダクションもバンド・メンバーも作家も音楽と歌について議論をするんだ

それが当たり前のことだろう

だが、公聴会とやらには音楽家の顔ぶれが見られない

一つの歌を国歌にするのかどうかという議論に音楽家が参加していないのは、これまた不可思議なものではござらんか?

旗や歌に関してはデザイナーやミュージシャンの意見も聞くべきではないか

「かたはらいたい」とはこのことじゃ

では今回はこれにて失礼いたす

 

瀕死の双六問屋(その4)へ