核融合発電 | ☆ワシの終活☆

核融合発電

10年前(2015年)の記事をもう一度

原発の再稼働が粛々と進められている

稼働しても、大量に出てくる放射性廃棄物の問題はそのまま

また、地震・台風などの気象災害において、外部電源の喪失をしたときの不安もゼロではない

我々はどこまで、原発に頼らねばならないのか?

火山列島である日本の特徴を生かした地熱発電もずいぶん昔からあったはずなのだが、今頃になってようやく設置の動きがある

でも、動きも鈍い

将来のエネルギーを太陽光発電や風力発電などにすべて頼るには、その発電量に問題がある

どちらにせよ、火力発電で使われる化石燃料や、原子力発電で使われるウランは、資源量が有限であり、将来の枯渇が心配されている

そこで考えられるのが核融合発電

核融合発電の燃料は「重水素」と「トリチウム(三重水素)」と言う物質だが、これらは事実上無尽蔵

「重水素」は水素のうちの0.015%の割合で自然界に存在しているが水(海水)から得られるので無尽蔵とも言われている(水は枯渇するか?)

また、「トリチウム」は自然界での存在はきわめて少なく、水からの分離では十分な量は取れないが、リチウムを使って核融合炉の中で人工的に作ることができる(リチウムは有限ではないのか?)

(ただし、ノートパソコン用の充電池1個に含まれるリチウム6グラムと重水素1.7グラムで、日本の1世帯30年分のエネルギー消費量がまかなえる)

核融合は、宇宙では当たり前に起こっている現象

太陽が輝いているのも核融合

ウランやプルトニウムの核分裂よりも、その規模ははるかに大きい

当たり前に起こっていることを取り入れて、それをエネルギー源にするのは当然の考えだろう

原子力発電と比較して、安全性が高いとされている

核融合反応は異常が発生すると、反応が過剰に進むのではなく、反応が急速におさまってゆく性質があり、「暴走」することは原理的にない

ただし、核融合発電でも、放射性廃棄物は発生する

それは、原子力発電で発生し、人間社会から数万年にわたって隔離する必要がある「高レベル放射能廃棄物」に相当するものではない

核融合炉は、燃料である重水素とトリチウムを供給し続ける必要がある

その反応で出てくるのはヘリウム

そう、風船を膨らませるのに使われるガス

また、核融合炉にある燃料も1グラム程度であり、原子力発電とは比較にならないほど少ない

ただ、核融合反応によって生じる中性子が炉壁ぶつかると、炉壁を構成している物質が放射化してしまうために、廃炉や定期交換の際に、低レベル放射能廃棄物として処分されることになる

ここを注意する必要があるだろう(どの程度の交換分量か廃棄量なのか?)

核融合発電として最初の実用炉が電気を伝送網に供給するのは、2050年頃ではないかと言われています

また、100年後には、30%から50%程度の電力を核融合炉が供給できるとも言われています

その核融合発電の実用化に向けて、日本・ヨーロッパ(EU)、アメリカ、ロシア、中国、韓国、インドの7ヶ国協力による実験炉ITER(イーター)がフランスで建設中ですが、その間は、やっぱり化石燃料に頼るしかないのでしょうね

さて、核融合発電も、やっぱり、水蒸気を利用したタービン発電で発電を行うらしい

このタービン発電に執着する必要はあるのだろうか?

熱をそのまま電気に置きかえる方法はないのか?

日本でもちらほらその研究を行っているのを聞くことがあるのだが…

ここまで来たら、発電効率もよくする方法を考えておく必要があるのではないか?

核融合に対する人類の期待はあるが、やっぱり自分としては、核兵器や原発に続き、またも人工の太陽を作ることになり、それへの反発は無いとは言えない…

(科学情報誌2015年1月号より)

(10年前(2015年)の記事を引用しました)