映画「爆心 長崎の空」 | ☆ワシの終活☆

映画「爆心 長崎の空」

11年前(2013年)、暑い夏に、また一つ原爆をテーマにした映画が公開されました

「爆心 長崎の空」

長崎原爆資料館長の芥川賞作家、青来有一(せいらい・ゆういち=本名・中村明俊)さんの短編集「爆心」を映画化したものです

原作の「爆心」は、公開前の年(2012年)、町の図書館で見つけて、読みました

原作の「爆心」は、長崎の爆心地周辺に住む人たちが、日常生活の中で原爆や信仰とどう向き合っているのかを紡いだ連作短編集です

「私の過去は原子雲の下に消えてしまった」

被爆地で生きる人々の原体験とその後を描く「釘」「石」「虫」「蜜」「貝」「鳥」という六つの作品集になっています

原爆投下時の描写はあまり無く、おもにその後の主人公たちの生活や思いを描いたものです

(ちょっとエロい描写もあったのだけど…)

映画は、キリスト教と深い関係がある被爆地・長崎を舞台に、母を亡くした少女と娘を亡くした母親が巡り合い、悲しみを共有しながら希望を見いだす姿を描いています

導かれるように心を通わせていく2人の女性には、北乃きいさんと稲森いずみさんが、演じています

その他、池脇千鶴さん、石橋蓮司さん、宮下順子さんなどが共演しています

放射性物質の恐ろしさは、被爆者や被爆二世・三世の人生をも狂わせて行くことを説いているのでしょうか?

この映画は、11年前(2013年)、茨城県での公開は無かったので、見ることができませんでした

9年前(2015年)、レンタルDVDで見ることができました

TUTAYAレンタルでは、レンタル開始日は、何と2014年8月8日

長崎に原爆が投下された8月9日の一日前

合わせたのでしょうか?

広島の原爆をテーマにした映画「夕凪の街 桜の国」(2007年公開)と遂にして見てもよいかもしれません

映画「爆心 長崎の空」(あらすじ)

ごく普通だが幸せな生活を送っていた女子大生・門田清水(北乃きい)

ある日、何の前触れもなく母が他界してしまう

ちょっとしたことでけんかをしてしまい、そのことを謝罪できなかった彼女は後悔の念にかられ、母が亡くなったことを受け止められずにいた

一方、娘の一周忌が間近に迫る高森砂織(稲森いずみ)は、娘が亡くなってから悲しみに暮れていた

さらに自身が妊娠していることを知り、パニックになってしまう

やがて清水と砂織は、浦上天主堂周辺で巡り合い……

(シネマトゥデイより)

(ちょっとネタバレ)

映画の前半は普通のドラマのような展開ですが、後半から被曝写真などが少し入り原爆の様相が出て来ます

被爆者も残された人としてその思いを引きずって生きているのです

今を生きる人だって、愛する人を突然失えば同じ思いだと思います

被爆者そして被爆二世の抱える気持ち

原爆の影響は遺伝しないとも言われています

しかし、被爆二世は自分やその子に何か異常があれば原爆のせいではないかと思うのです

この映画でも、娘を失った母親が、娘の病死を原爆のせいではないかと思うシーンがあります

当然だと思います

自分だって、次男が口蓋裂で生まれたのは、自分が被爆二世だからと思っているからです

それでも、命は引き継がれて行く

そうして、人は生きて行く

でも、こんな思いは、誰にも味会わせたくない!

被爆者はそう思っていると思っていると思います

映画「夕凪の街 桜の国」とは違って淡々と話が進む映画だったと思います