「父と暮らせば」「木の上の軍隊」そして「母と暮せば」 | ☆ワシの終活☆

「父と暮らせば」「木の上の軍隊」そして「母と暮せば」

今は亡き原田芳雄さんと宮沢りえさん出演で、広島の原爆を題材にした映画に「父と暮らせば」があります

この映画、井上ひさし氏の舞台作品がもとになっていることもあってか、父親の幽霊役の原田芳雄さんと娘役の宮沢りえさんが、まるで舞台で演じているような映像になっています

原爆と聞くと、被爆現場のリアルな場面が出てきがちですが、それは絵などで間接的に描写されています

原爆で亡くなった父親が、被爆して生きることに苦しんでいる娘を幽霊になって励ます物語です

原爆によって受けた心と体の傷に苦しむ人々の心中を描いている映画だと思います

日本に戦争はもう無いのに、放射性物質の影響はいまだに残り、被爆者は今も生きているのです

どのような兵器も同じですが、その兵器によって後々苦しむ人々がいることを知っておいてほしいです

(化学兵器だって、地雷だって…)

東日本大震災の原発事故も同じように人々を後々苦しめることに変わりありません

「原爆」も「原発」も、量の大小はあっても、使っているのは、放射性物質

哲学者の故森滝市郎氏が提唱した「核と人類は共存できない」ではありませんが、「放射性物質と人類は共存できません」

核開発・製造における放射性物質の被害、原発事故・原発廃棄物の被害を、もう一度、私たちはよく考える必要があるでしょうね

そうしないと、地球上に放射性物質が蔓延して、人類は地上に住めなくなります

私たちの住むところは地球しかない

いや、現在のテクノロジーで、人類が住める場所は地球上の一部しかないことをもう一度認識しないといけないでしょうね

深海に住めますか?

エベレストの山頂に住めますか?

空に浮かんで住めますか?

8年前、この映画「父と暮らせば」は、NHKBSプレミアムで放送されました

その後の放映はわかりません

さて、映画「父と暮らせば」の原作を作った故井上ひさしさんですが、広島、長崎、沖縄を題材にした「戦争三部作」を構想していました

広島編の「父と暮せば」は上演され、映画にもなりました

井上さんは、2010年、肺がんのためお亡くなりになりましたが、沖縄戦を描いた「木の上の軍隊」は残された資料をもとに、劇団こまつ座が2013年に上演しました(これは、テレビでも放送されました)

題名だけ決まっていたのが「母と暮せば」

「井上ひさしさんの遺志、山田監督が撮る 長崎原爆テーマ(?より、2015年7月)」

「新作映画「母と暮せば」:吉永小百合さんら、長崎でロケ(毎日新聞より、2015年7月)」

主演は吉永小百合さん、そして、原爆で亡くなった息子役に二宮和也さん

山田洋次監督は、「母と暮せば」の準備のために何度もナガサキを訪れたそうです

この時、題名だけで、内容は白紙の状態だったそうです

その昔、井上ひさしさんが「父と暮せば」の調査でヒロシマを訪れ、被爆者の体験記を一字一字ペンで書き写したという話を聞いて、監督も万年筆でノートに何枚も書き写されたそうです

そうしなければ被爆者に失礼にあたると、井上さんと同じように考えたからです

〈「母と暮せば」〉 

長崎に原爆が投下されて3年後の1948年8月9日、助産師として暮らす伸子(吉永小百合)の前に、原爆で亡くなった息子・浩二(二宮和也)の亡霊が現れた。浩二の恋人(黒木華)のことに話題は及ぶが……。

この映画、映画館で見ました

なるほどという映画になってました

(14年前の記事を引用しました)