核分裂エネルギーを利用する限り人類は未来を失うであろう
以前、書いた記事をさらにもう一度
中沢啓治著「はだしのゲンはヒロシマを忘れない」
自らが被爆者である漫画家中沢啓治さんは、その被爆体験をゲンと言う少年に置き換えて漫画を書かれました
体験記だから、はだしのゲンはリアリティがあり生々しい
でも、「そんなもんじゃない」と中沢さんは著書で言っています
どんな文章も絵も映像も、実体験を超える事はできません
それでも、書かずにいられない
中沢さんを含めて多くの被爆者はその被爆体験を語る事はありませんでした
思い出すことで、目の前にそのフラッシュバックがあるから
でも、何かのきっかけで被爆者は被爆体験を語り始める
中沢さんの場合は、同じ被爆者だったお母さんの死とその骨を見た時だと言います
粉々に形も無い骨を見て、放射能はそこまで蝕んでいることに悔しさと憎しみを持ったと言います
それほど、放射性物質は恐ろしいもの
自分の祖父は同じ被爆者でありましたが、その骨はりっぱなものでした
生活習慣や食生活でそれは変わるのかもしれないとも思いました
しかし、二次被爆を受けていた自分の父はがんに冒され、骨はもろかったと聞きます
放射能は人にとって脅威であることは十分に理解しなければならないですが、それに対する備えは自ら行う必要があると思います
中沢さんのお母さんと私の祖父を比較して感じました
そして、お亡くなりになった中沢さんの骨はどうだったのでしょうか?
今、福島を中心に放射能(放射性物質)の問題はまだ残っています
問題解決はしなくてはならないのですが、相変わらず先延ばしにする政府とは別に、我々一般市民は自分の体の自己防衛を怠ってはならないでしょうか(免疫力の強化)
当然、核兵器(放射性物質)の恐ろしさも忘れてはいけません
諸悪の根源は断たねばなりません
それは、過去の悲劇を忘れない事で始まると思います
無知・無関心が怖いのです
以前、「はだしのゲン」の漫画に対して、その内容・描写について賛否両論がありました
でも、必要な漫画であると自分は信じています
中沢さんも著書で言っています
「しつこくやるしかない」
「繰り返し、繰り返し、伝え続けるしかない」
と…
はだしのゲンは「ヒロシマ」も「ナガサキ」も「第5福竜丸」もそして「フクシマ」も忘れない…
ちなみに
「1997年、茨城県東海村の動燃施設で爆発事故。労働者37人が低レベルの放射線に被曝し、過去最悪の被曝事故」
「1999年、茨城県東海村にあるウラン加工工場で臨界事故が発生し、3名が被曝、そのうち「2名が死亡」するという最悪の事故」
これも事実
「ヒロシマ」「ナガサキ」「第5福竜丸」「フクシマ」の中に「トウカイ」もあっていいはずだと自分は思っています
「フクシマ」では直接の被曝死者は無かった
しかし、「トウカイ」では、被曝死者が出ているのです
そして、我々は考えるべきです
森瀧市郎の言葉を
「核分裂エネルギーを利用する限り、人類は未来を失うであろう」
「核(放射性物質)と人類は共存しえない」
(「核絶対否定への歩み」 森瀧市郎著 渓水社より)
P・S でも、自分は思います
核分裂・核融合の技術・研究を人類は続けねばならないでしょう
それが、宇宙を形成しているのですから