推しキャラ(その1)黒影豹馬・ブラックジャガー(02)
黒影豹馬・ブラックジャガー(black jaguar)
「風雲ライオン丸(1973年)」(02)
彼(黒影豹馬・ブラックジャガー)は、虎錠之介・タイガージョーのような人気も出ず、わずか、6話分に出演しただけです
(風雲ライオン丸の各話のあらすじについては、いろいろな方が語っているのでここでは割愛します)
サブレギュラーのはずなのに、途中降板です
戦死と言う形で(「太陽にほえろ!」じゃないのに!)
テレビ版では、第11話「生きていたタイガージョー」にて、マントル怪人ザグロに頭を切られて、さらにとどめとばかりに腹をざっくり切られて絶命しています
一峰大二の漫画では、刀ごと頭を真っ二つに切られて、そのうえ体をバラバラにされて、ぼろ雑巾のようになって絶命しました
サンケイ新聞に掲載されたマンガでは、二人の怪人(ザグロ・ズク)の手にかかり、変身することもなく頭を斬られて、死に際に一言残してして、絶命しています
これらはまたあとで紹介します
派手な衣装だったかもしれませんが、ライオン丸の衣装に比べると相対するいい衣装だったと思います
今のヒーローと比べたら、彼の方がヒーローらしいかも
ピンクのパンツを指摘する人もいますが、全体の配色ではあの色しかなかったかもしれません
たぶん、立案したうしおそうじ氏は、パイロットフィルムだけで、テレビ化されなかった「豹マン」や「ジャガーマン」を意識したためかもしれません(ジャガーマンはグレーのパンツ、豹マンは白のパンツ。白ではブリーフになってしまうかも)
(左がジャガーマン、右が豹マン)
ピンクを選択した時点で、男と言うより女性の怪人にすればよかったかもしれません
(あるブログで誰かがブラックジャガーガールを書いてました)
あるいは、ライオン丸のように胴着の色(グレー)と同じか(ジャガーマンと同じ?)、胴着をベルト下まで延長して、パンツを隠すようにしてもよかったかも
また、ブラックジャガーだけに、体が真っ黒で分かりづらかったのも人気が出なかった原因だったようですね
(背景が暗いと、真っ黒になってよくわからない)
造形は、日本の造形家の第一人者の高山良策氏が手掛けたので、野生のブラックジャガーを模したいいものができていたと思います
でも、あまりにリアルに作っていたので、テレビ映りとしては真っ黒になり、顔の造形がわからなくなって、人気が出なかったのは残念でした
せめて、タイガージョーのように眼帯をつけたり、まゆや口のまわりや耳の中をグレーにして、コントラストを出した方がよかったかもしれません
人間体の黒影豹馬が額当て(ヘアバンド)をしていたのだから、変身体のブラックジャガーも額当てのような面具(面頬)(「半首」(はつぶり/はつむり/はっぷり)など)があってもよかったのではないか
これがあれば怪人ザグロの「必殺かぶと割り」に対して額を防護できていたかも
なんて思ってしまいます
たぶん、彼の強烈な最期が強く頭に残ったのかもしれませんが、自分にはインパクトがあるキャラでした
自分勝手で、目立ちたがり屋で、金にうるさく、いかにもやんちゃ坊主なので、とてもライオン丸の相手になることもできない役柄でした
実社会にはこんな人はいくらでもいるように思うけど
(それでも志乃や三吉はよく助けたけどね)↓
ライオン丸が宮本武蔵なら、ブラックジャガーは佐々木小次郎と言う役柄だと自分は思っていました
(話の中で、「燕返し」ならず「燕落とし」と言う技が出てくるからです)
ある人は、彼を武蔵の親友の又八に似ているとも言うのですが、そうかもしれません
でも剣は一応達人で、マントルの怪人とも戦っていました
みんなブラックジャガーの技は「ジャガーつばめ落とし」しかないと思っているかもしれないけど、他にもありました
(サンケイ新聞に掲載された漫画では、虎錠之進と戦って、「ブラックジャガー飛び牙の剣」で錠之進の目をつぶしています)
いまでも、好きなキャラクターの一人です↓(かっこいい!、意見には個人差があります)
もっと見たかったなあ、復活しないかなあ
と思ったら、2008年に初版発行された漫画「ライオン丸G」で、女医さんがブラックジャガーに変身して復活してました
超ボインになって…
しかし、「光臨」なんて、ずいぶん丁寧な言い方だなあ
その後、「ライオン丸G」は実写化されましたが、変身したブラックジャガーは出てきませんでした
(タイガージョーが黒くなって、ブラックジャガーみたいだった)
実写では無理かなあ
今度実写化されるときは、ブラックジャガーは女性が変身する方がいいかなあ
こんな黒影豹馬・ブラックジャガーですが、世間では「虎錠之介・タイガージョーにはなれなかったライバルキャラ」なんて酷評している輩がほとんど
彼は虎錠之介・タイガージョーにはなれなくてよかったのです
うしおそうじが描きたかった彼は、たぶん、テレビに描かれた彼ではなかったように今では思います
うしおそうじが、サンケイ新聞に掲載した漫画の中の黒影豹馬・ブラックジャガーは少し違ったキャラクターになっていました(自分の勝手な思い込みです)
自分の推しのこだわり
(つづく)