(科学1606)元素戦略
去年(2015年)の記事をもう一度
最近、日本近海の太平洋上や日本海上で、レアメタル(希少な金属元素)などの資源探査が、日本や近隣国とで、頻繁に行われています
近年、日本近海で様々な発見がありました
「佐賀でレアアース含有の新種鉱物発見 九大チーム(朝日新聞、2012年11月)」、「太平洋海底に巨大レアアース鉱床、陸上埋蔵の1000倍か (ロイターより、2011年7月)」、「沖縄北西沖に銅や鉛などが含まれる大規模新鉱床(産経ニュースより、2014年12月)」などなど…
さらに…
「海底資源は「とる」から「育てる」へ?(科学情報誌ニュートン2012年6月号より)」
深海底には、熱水がわきだす「熱水噴出孔」があることが知られています
熱水噴出孔では、さまざまな金属と硫黄の化合物が沈殿する場合が多く、有望な海底資源として期待されていると言うのです
近年、熱水噴出孔に縦穴を掘り、「人工熱水噴出孔」をつくる実験が行われました
将来的には、人工熱水噴出孔から継続的に金属を採取できるかもしれないと言うのです
陸上で温泉がわき出すように、海底でも「熱水噴出孔」から熱水が噴き出しています
その熱水には地球内部から排出される様々な金属が含まれていると言われています
(今回行った実験では、銀・アンチモン・金・テルル・ビスマス等が含まれていたそうです。通常、金・アンチモンは半導体製品へ、テルル・ビスマスなどは太陽電池製品へ使われます。)
火山活動が活発で、なおかつ世界6位という広い排他的経済水域を持つ日本は、比較的多くの熱水噴出孔にめぐまれているのです
何が言いたいかと言うと、中国のようにできあがった金属鉱床から、レアメタルを取り出すのではなく、人工熱噴出孔などのチムニーを作り、そこで、レアメタルを養殖して、生産するということができるのではないか?と言うことなのです
(詳しい生産方法は海洋研究開発機構で研究しているようです)
地球に内部から無限とは言えませんが、常時排出されているレアメタルを集め生産するということは、ものつくり工場をつくると言うことと同じではないでしょうか?
ものつくりの得意な日本人、そして、熱水噴出孔にめぐまれている日本
この二つを組み合わせれば、新しいビジネス或いは産業革命もできるのではないでしょうか?
記事には、「現状の技術で、すでに採算がとれる可能性がある」と言っています
長期的に考えれば、「資源を取り寄せる」では無く、「資源をも生産する(鉱物資源生産)」に切り替えるべきではないでしょうか?
レアメタルの中のレアアース(希少類元素)は中国独占と言った感じでしたが…
「世界のレアアース市場 「中国主導」持続は困難か(中国メディア- サーチナより、2014年10月)」
英紙フィナンシャル・タイムズは、去年(2014年)、米国防総省の元顧問の発言を引用し、レアアース(希土類)資源は利用効率の向上や、中国以外の供給国の開拓が進んでいるとし、中国が今後もレアアース市場の主導権を握り続けることは難しいとの見方を示したよね
先進技術に必要不可欠な物質であるレアアースについて、記事は「2010年まで中国が世界のレアアースの97%を供給していた」と紹介する一方、同年に中国がレアアースの輸出を制限したことでレアアース価格が急騰し、レアアースを採掘する企業の株価も高騰したと指摘しました
日本も最近になって、資源探査に力を入れている分けではなく、以前から、資源問題に対して対策を立てていました
特にノーベル賞をもらった青色LEDや水素社会をリードする燃料電池などは、日本が世界をリードし、特にレアメタルが必要なるものばかりです
そのような資源問題を元素科学で解決しようと、日本の化学者たちは2004年に、世界にさきがけて「元素戦略」を提案していました(科学情報誌ニュートン2014年11月号より)
この現代の錬金術と言うべき「元素戦略」は五つの柱があるといいます
・希少元素の利用を減らす「減量戦略」
・希少元素の代わりを探す「代替戦略」
・リサイクルを考える「循環戦略」
・環境に悪影響をあよぼす元素を少なくする「規制戦略」
・新しい活用法で機能を引き出す「新機能戦略」
2010年の中国のレアメタル輸出制限による資源危機によって、世界中がこの「元素戦略」に注目しています
これらの戦略は、将来宇宙に人類が進出する際も、応用ができる分野だと思います
日本の若い人たちこそ、このような分野に興味を持ち携わって欲しいと思います
(去年(2015年)の記事をそのまま引用しました)
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