(雑談15083)ある日本の航空機設計者の命日
毎年、同じようなことを書いています
10月10日は、日本の航空機設計者木村秀政氏(きむら ひでまさ、1904年4月13日~1986年10月10日)の命日
木村秀政先生と言えば、先生が設計関与した航研機(東京帝国大学航空研究所)の長距離飛行世界記録もありますが、やっぱり、初の国産旅客機YS-11の基本構想に参画したことでしょう
大学の講義の時間、先生が
「YS-11は、「ワイエスジュウイチ」では無く、「ワイ エス イチ イチ」と読む」
ということを真っ先におっしゃったことを思い出します
YS-11の語源は、航空ファンであるなら当然ご存じだと思いますが、
Y(輸送機)、S(設計)、1(機体番号1)、1(エンジン番号1)から来ています
もう、YS-11がわからない人も多いだろうなあ…
YS-11の機体は、安全率を2倍(通常は、1.5位)に取るほど頑丈に作られたということも木村先生の講義で知ったものです
その当時の講義で、航空機の機体寿命は約18年とも言われたのでありますが、YS-11の場合は約70年の機体寿命を持っていたということです
そのYS-11ですが…
「最後の国産YS11型機、入札へ…不調なら廃棄(読売新聞より、2014年12月)」
「旅客機「YS11」誰か買って 入札不調ならスクラップも(朝日新聞デジタルより、2014年12月)」
国土交通省が所有する戦後初の国産旅客機「YS11」の1968年製造で空港検査に使ってきた最後の1機が、入札にかけられる記事でした
動向が分からず、友達に問い合わせたら、小型機整備会社「エアロラボインターナショナル」が去年(2014年)12月に約220万円で落札して機体の受領したと言うことが分かってホットしました
でも、飛ぶのか?
それに対しても、動く状態での保存に向けて寄付金も募り、約3000万円かけて機体を整備したとのこと
「YS11:思い出のプロペラ機、東京上空を飛行(毎日新聞より、2015年5月)」
思い出のプロペラ機が今年(2015年)5月、東京上空を飛行したようですね
見たかった
羽田空港から飛び立ったYS-11は、新たな保管場所になる高松空港へと飛んだようですね
これから維持は大変でしょうけど、出来うる限り、動く状態を維持してもらいたいものです
そう言えば、日本に凱旋帰国したゼロ戦はどうなったのだろうか?
あれも、日本で唯一動く機体になるはずだけど…
博物館には、沈黙した過去の飛行機は数多くありますが、やはり、彼等は動いてなんぼ
動く状態で、子供たちに継承したいものです
それから得るものもあるはずですから
それから、先生が力を入れていたのは、人力飛行機
先生が元気な時は、「鳥人間コンテスト」で解説をされていたのを見た人もあるでしょうね
(今年も見逃してしまった…。)
そんな木村秀政先生は、日本航空史において貢献された一人でしょう
第二次大戦末期の特攻兵器が多数作られた時、木村先生は人間爆弾「桜花」の基礎設計に関与していたということもありました
それはやむ終えない仕事だったと思います
「舞台の神栖市に「桜花」模型寄贈(茨城新聞より、2015年9月)」
「平和への思い訴え 映画「サクラ花」松村監督 水戸で完成試写会(茨城新聞より、2015年10月)」
自分が住んでいる霞ヶ浦周辺は、木村先生の関与した人間爆弾「桜花」や木村先生の同期である堀越二郎氏の設計したゼロ戦が、深く関係しています
戦時中に桜花の特攻訓練が行われた神之池海軍航空基地があった茨城県神栖市、そして、自分の住んでいる町にはゼロ戦の製造工場や予科練の訓練場もありました
そんな関係でしょうか、特攻機「桜花(おうか)」を描いた映画「サクラ花」が、自分の町でも撮影されました
「サクラ花」は11月2、3日、水戸市の県民文化センターで、11月4~6日に東京・渋谷ユーロライブでそれぞれ上映され、その後、県内を中心に全国で公開されるようです
桜花は血塗られた悲しい機体、でも、YS-11は戦後の日本の繁栄と航空産業の発達のために尽力した機体
その後を引き継ぐのが、「MRJ」と「ホンダジェット」
「MRJ:初飛行控え愛知で地上走行試験始まる(毎日新聞より、2015年10月)」
三菱航空機が10月7日、開発を進める国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の中速地上走行試験を愛知県営名古屋空港(豊山町)で始めたようですね
「ホンダジェット量産機を公開 米航空ショーに出展(共同通信より、2014年7月)」
「「ホンダが航空機産業の文化を変える」(東洋経済より、2015年5月)」
今年(2015年)5月、成田空港にホンダジェットがお披露目飛行したときは、友達と次男とともに、成田にその勇姿を見に行きました
先生の講義の時、「日本は航空産業で世界から20年以上遅れている」と憂いていらっしゃいました
木村先生は生きていらっしゃったらこの機体達をどのように見たでしょうか?
そして、
「次世代超音速旅客機の飛行実験成…JAXA(Yomiuri Shimbunより、2015年7月)」
宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)は7月27日、次世代の超音速旅客機開発を目指す飛行実験に成功したと発表しましたね
試作機による飛行実験で、超音速飛行に伴う衝撃波を抑制できたため、最大の課題である騒音の抑制も期待できるとしています
英仏共同開発の「コンコルド」(SST)は騒音や燃費の悪さを解決できず、2003年に退役しました
その後、騒音や燃費の悪さもあって、SSTは必要ないと思っていました
学生時代、定期テストの問題に「今後、SSTは必要か?」と言う項目がありました
自分は、騒音や燃費の悪さを問題にして、「必要なし」と書きました
しかし、高速移動の需要は今も高いのが現状
JAXAは問題を解決して、高速移動夢をSSTで叶えてくれるかもしれません
「「MRJなどが展示される施設の完成イメージ(愛知県提供)(Yomiuri Shimbunより、2015年5月)」
愛知県は5月15日、県営名古屋空港(豊山町)の一角に、国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」など航空機をテーマにした展示施設を2017年秋の開館を目指し、整備すると発表しました
ここに、YS-11も展示されるようです
そのうち、JAXAが開発している次世代超音速旅客機も展示される日がくればいいなあ
木村先生も、空の上から、そんな日が来るのを待っているのだろうなあ
(去年・一昨年・3年前・4年前・5年前・6年前の記事を引用しました)
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最後までお読み頂き
ありがとうございます♪
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