(雑談14082)「風立ちぬ」
去年の今頃、アニメ映画「風立ちぬ」が公開されていました
そして、その映画を自分は、大学の時の友だちを映画館に見に行きました
その時の手記を記事にします
アニメ映画「風立ちぬ」を見て
ゼロ戦設計者:堀越二郎さんの半生を描いた映画
ジブリ作品としては、めずらしく実在人物を描いたものでした
ゼロ戦設計の逸話やその全容をまとめた本などは読んだことがあり、主任技術者としての堀越さんの手腕ぶりは知っているつもりでした
でも、堀越さんの背景にあったその半生については、自叙伝等を読んだことがなかったので、全然わかりませんでした
ゼロ戦と言う、その当時の世界最高の戦闘機を作ったものすごい人と言う感じはあっても、その背景にあったことは、初めてこのアニメ映画で知ることになりました
堀越二郎とは、こんな人だったのか?そして、彼はこんな時に生きたのか?と
ゼロ戦は、戦うための道具だったかもしれません
でも、堀越氏の頭には、より早く飛び、より美しいものとして誕生した飛行機だったに違いありません
堀越氏がゼロ戦設計に携わった日本は、貧困で、それを脱するために、あの破滅的な戦争に向かう最中でした
時間も無く、満足な材料も無い時代
自分の身も、飛行機の身も削らねばならない日本の環境
もし、アメリカのワイルドキャットやヘルキャットのような高出力で強力なエンジンが、堀越氏の手元にあれば、もっと、ものすごい化け物ができたと思います
アメリカに劣るエンジン(それでも当時は最高のエンジンでした)しかもなたい日本は、その代償を、飛行機の軽量化、そして、パイロットの身の安全を無視した設計を余儀なくしました
つまり、「攻撃は最大の防御」と言うことわざの通りの飛行機ができあがったのです
当時の日本のゼロ戦とアメリカのヘルキャットの大きさを比べると子供と大人の大きさの差でありました(それはパイロットを守る装甲板の厚さの違いでもあったと思います)
それでも、手元にある材料で、あれだけのものを作り出したのだから、堀越氏は凄いと思います
彼が、ゼロ戦を設計していたときの、本当の気持ちはどうだったのだろうか?
そして、ゼロ戦を設計する時に、彼を支えた女性
結核を患いながらも、彼を支えた女性の存在
彼女がいたから、ゼロ戦はできたのかもしれない
どれが欠けてもゼロ戦は誕生しなかった
新たにかいま見る堀越氏の生き様でした
この映画は、元電気設計者の自分と元機械設計者の友だちとで見ました
そして、彼と自分は、大学の学科で同じく勉強した仲
だから、この映画に出てくる航空用語や航空機器が、やけに懐かしかったのです
堀越氏が会社の食堂で、サバの味噌煮定食を食べていて、サバの骨を取りだして、おもむろに、骨に似たつばさの規格(NACA(アメリカ航空諮問委員会))を調べだす所は、思わず笑ってしまいました
技術屋って、そんなものなのです
何に対しても、それを、自分のやっている分野のことに結びつけようとする
それが、技術屋
ドラマ「ガリレオ」でも、湯川博士が、自分の分野にちょっとでも関連ししそうになると、引っ張り込んで行くのと同じ
堀越氏が主任技術者としてゼロ戦を設計したのは、入社して5年
たった5年で、主任設計を行ってしまうのも、彼の才能だったのでしょう
普通、技術屋は、育成に10年かかると言われていますから…
最近は、どうでしょうか?
そして、堀越氏が計算に使っていた計算尺
パソコン、いや、電卓すら無かった時代
そんな時に、ルート計算、自乗計算等々を計算するのは、すべて、計算尺
自分の学生時代そして入社当時は、すでに電卓があったので、そんなめんどうな計算尺を使うことはありませんでした
でも、入社したての頃、厚紙でできた計算尺を手にしたことはありました
その合理的な機能に驚いたものです
現在は、電気設計も機械設計も、PCやワークステーションなどのCADを使って、すべての計算そして作図を行うので、めんどうなことは無いことだと思います
必要な条件を入力すれば的確な回答は画面に出力されるのだから…
でも、今の若いエンジニアに言いたい
計算過程でどのような方法を使っているのか?どのような計算式や定数を使っているのかを?理解しておいてもらいたい
場合によっては、その計算方法や計算式が間違っている場合もあるからです
事実、自分も過去、何気なく使っていた電気計算のソフトで、計算の一部に誤りがあったのを後輩が見つけ出したことがありました
現在の設計者は、昔よりも膨大な情報量をこなし、分業化されていると思います
自分の範囲をこなしていればいいかもしれない
でも、一つのものを設計する上での一通りの流れは知っておいてもらいたい
堀越氏が、ゼロ戦を設計するために、海軍からの仕様を、軍人から直接、聞き取る仕様会議の場面がある
適当に受け流している場面を見て、思わず笑ってしまった
今も、昔も、変わらない光景だね
決して、さぼっているわけではありません
仕様調整会議では、軍部の意見は膨大なものになる
それをすべて聞き入れていれば、時間もお金も、どんなにあっても足りない
そこをより選りすぐって、短い時間に効率よく製品としなければならないからだ
堀越氏の頭に金勘定のことはどれぐらいあったのかはわからない
でも、マネージメント能力はあったのではないかと思います
(設計者はマネジメントができないとだめだ)
そんなもろもろのことを感じさせながら映画は終わりました
最後に流れる、荒井由美の「ひこうき雲」は非常に懐かしかった
友だちもそう言っていた
30年以上も前の曲だ
そんな曲も、今の人に受け入れられる
良い曲だからだろう
友だちが言っていた、あと4,5回は見ないとわからないところがある
確かにそうかもしれない
この映画、一般の人にも素晴らしい映画かもしれないが、若いエンジニアにも見せたい映画でもある
映画館で見てから1年経ちましたが、今一度見てみたいと思いました
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最後までお読み頂き
ありがとうございます♪
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そして、今日誕生日のすべての人へ
お誕生日、おめでとうございます!!
これからはじまる一年が、晴れやかな日々でありますように。
そして、今日あることに、みなさまのご先祖様に感謝し、明日が素晴らしい日々でありますように、祈っております
ヾ(@°▽°@)ノ
