(気象09)黄砂~どこから、どうしてやってくる?
先月、日本全土に黄砂がやって来ました
去年のメルマガの中に、黄砂の記事がありましたので、参考までに載せてみます
花粉症の季節が過ぎると今度は黄砂の季節です。
黄砂とは、中国大陸の砂漠の砂が強風で巻き上げられた後、偏西風に乗って飛来し、地上に降り注ぐ砂じんのこと。
車のボンネットやフロントガラスに付着、また、洗濯物を汚す…などの影響が出ています。
気象学的には、黄砂は視程が10km以下になった場合と定義づけていますが、気象庁では、これとは別に目視で観測して日常生活に影響が予想される場合、「黄砂情報」を2004年から発表しています。
主に春(3~5月)に観測されていますが、まれに冬場に発生し、積雪が黄色っぽく染まることもあります。
黄砂は東アジアのタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原が発生地帯となっていてその総面積は日本のおよそ5倍。
そのため、黄砂の量も相当なもので年々増加傾向にあると推測されています。
黄砂は中国での過剰な放牧や耕地拡大などで緑が失われ砂漠化が進んでいる「地球環境問題」だという指摘もあるそうです。
黄砂の影響を強く受けているのが日本より風上に位置している中国や台湾、韓国。
黄砂の粒子は肺に入り込み呼吸器に深刻な影響を与えることから韓国では、特にその濃度によって注意報を3段階に分けて出しており、最悪の場合は学校閉鎖、飛行機の国内便欠航などの措置が取られています。
2002年には史上最大の黄砂が降り注ぎ、視界は1~2kmしかきかず呼吸も息苦しい状態であったと新聞は報じています。
しかし、黄砂は一方で、大気中の環境汚染物質の硫酸塩などと反応することから「大気汚染物質を掃除する機能があるのではないか?」「地球温暖化の促進をある程度防いでいるのではないか?」などの見方や推測も出てきています。
ところで黄砂を運んでくる偏西風とはどんな風なのか?偏西風は中緯度、すなわち緯度が30~60度あたりで西から東に向かって吹く風のことです。
偏西風は高度が上がるとそれに伴ってスピードが上昇、成層圏のすぐ下の対流圏界付近(高度11km付近)まで来るとジェット気流と呼ばれる風速が最大の流れになります。
黄砂はこの流れに乗って太平洋を横断して北米やグリーンランドまで到達したという報告もあります。
1783年の浅間山大噴火とフランス革命の関係を大胆に指摘する説があります。
噴煙がジェット気流に乗り、遠くヨーロッパ各地で異常気象をもたらし、フランスでは干ばつで小麦が凶作となり、そのことが革命の引き金となったというのです。
もちろん、ひとつの仮説に過ぎません。
自然界のスケールの前には私たちの常識はまだまだ底が浅いというのが実感です。
黄砂と偏西風、その解明はまだ途に就いたばかりです。
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