(戦争と平和)その2 3月10日東京大空襲
「東京大空襲記念日」
この言い方はあまり好きではない
まるでいいことでもあったような感じだ
そして、今月1日は、第五福竜丸が54年3月1日に水爆実験で被ばくし、55年目
広島、長崎の原爆投下後に起き、世界の反核運動に大きな影響を与えた悲劇は風化の懸念が一層強まっている
また、空襲は東京だけではないこと
日本も他国に空襲をしていること
これは、毎年毎年、繰り返し繰り返し言わねばならない
重い話だと避けてはいけない
若者からお年寄りまで、もう一度、何があったか、認識しよう
そして、何故そうなったのか
二度と過ちは繰り返さないように
去年、この日に感じたことをあらためて言い直す
(去年の手記より)
「東京大空襲の事実を知っていても、それがいつだったのかは知らなかった
3月10日がその日であったのはごく最近知ったばかり
自分が関東の人間でないからそうなるのだろうか?
原爆投下の日は広島も長崎も月日どころか時分まで知っているのに
それは自分が被爆二世にあたるからだろう
でも、それはまだいい
東京大空襲や原爆投下ですら、忘れてしまった世代がいる
知らないということは怖いことだ
痛みを知らなければ戦争を語れない
戦争はテレビゲームではない
テレビゲームしか分からない世代が戦争に対して麻痺しないことを望む
さらに大人は平和ぼけせず、あった事実を語りつないでゆかねばならないだろう
もう、64(63)年もたってしまった
忘れてしまったではすまされない」