【#050】David Bowie / Thursday's child         | 偉大なるエゴイストの戯言

偉大なるエゴイストの戯言

アーティストやアルバムまたは曲の解説をするつもりはない。情報を求めるかたはGoogle使って下さい。
あくまでも、僕自身が日常的に聴く音楽や映画をネタにしつつ、何かしらの思いや考えを書き連ねるための随筆的側面に重きを置いたブログにするつもりです。

■□■ TODAY'S FAVORITE【#050】■□■
David Bowie / Thursday's child (from "hours..."1999)

『Happy 66th Birthday to David Bowie !』



この「TODAY'S~」もついに50本目を迎えることとなった。"50"という数字にそれほど拘るつもりもなかったとはいえ、ここ何日か一応考えてはいたものの、なかなか決めかねていたところに、ボウイの66回目の誕生日の知らせが届いた。これまでもボウイの曲は何度か取り上げて来たけれど、それはその都度必然的理由があってのこと。好きな曲なら何でもいいわけじゃなく、なるべく何かしら理由なり必然的出来事が絡んでいることが望ましい訳です。

さて、あのボウイも今年の1月8日ではや66歳。そして僕のリスナー歴もかれこれ35年目!? 21世紀になってからも新譜のリリースは2枚あったものの、最後のリリースから今年で10年目。旧譜の再リリースを除けば、新譜のリリース関連のニュースはまったく聞こえてこない...。ツアーやライブの話はたまに聞くので、まだまだ引退の心配はなさそうだが、あまりにリリースのインターバルが長くなってくると、ファンとしては黄色信号が点滅し始めたような気がして、少しばかり心配になるというもの。

たぶん彼のことだから、ああでもない、こうでもないと、あの歳になっても悩んでいるんだろう。とはいえここ近年の2作では、70年代の第一次黄金期の盟友ともいえるトニー・ヴィスコンティをプロデューサーに迎えた、ジギー時代を思わせるシンプルでタイトなサウンドプロダクションは、最後の悪あがきと酷評するふとどき者も少なからずいたとはいえ、彼なりの年齢を重ねた末の佳曲揃いの好アルバムだった、と僕は思っている。

50年近いキャリアと僕個人の思い入れを差し置いて、なかなかフラットな目線での客観視など、不可能に近い。とはいえ変化の激しいシーンの中で、常にエッジを意識しながらも王道を無視しないという、異端のスターの宿命のごとくスタンスを、40年以上維持し続けてきたボウイが、50代半ばを過ぎて初めて自らの過去を振り返ったからといって、誰が彼のことを責められるというのか?

彼なりに悩んだ末の方法論だったとはいえ「heathen」でのヴィスコンティとの共同作業とその結果は、初めてともいえるほどリラックスできる時間と結果だったに違いない。だからこそ次作「reality」でも再度ヴィスコンティと組んでいるのだと思われるし、作品自体はより無駄を削ぎ落としたかのような切れ味の良さに加えて、まるで重い重い肩の荷を降ろしたような解放感とリラックス感すら感じられた。

名曲揃いだった若き日のボウイの曲を選ぶのは容易いことだが、今日はなるべく近年の作品からなるべく新し目の曲を選びたかった。しかも彼の熟年期を感じさせるような曲を。
この「Thursday's child」のビデオクリップは、そんな彼の加齢への苦悩や過去へのノスタルジーなどまで感じさせてくれる好クリップだ。曲自体もギミックなしで、映像通りの切なくも優しいメロディとボウイ節的歌いまわしももちろん健在。近年のボウイの曲の中では地味ではあるが、お気に入りの一曲である。

66歳ともなれば、普通のアーティストであればもう多くを望むべきではないのかもしれないが、彼は「デヴィッド・ボウイ」なのだ。まだまだ僕達を驚かせてくれると信じていたい。とはいえ、現実問題として年齢を考慮すれば大規模なワールドツアーなど難しいはず。だけどせめてもう一度、この目で生のボウイを拝みたいというもの。この10年の沈黙は、また何かしらボウイ流の悪あがきを企んでいるはず。だからまずは新譜お願いします...。

誕生日おめでとう。

ーーーーーーーーーーーーーーー
↓CLICK !!!
■David Bowie / Thursday's child
https://www.youtube.com/watch?v=8S227FFNwl8&feature=youtube_gdata_player


再生できないときは、
[メニュー]→[ブラウザで開く]
で再生できます。



Android携帯からの投稿