広島原爆被爆者語り部が晩発性連続飲酒から立ち直る、新潟中越地震被災者の渡邊渚さん | データベース制圧の精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・第二次大戦・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

広島原爆被爆者語り部が晩発性連続飲酒から立ち直る、新潟中越地震被災者の渡邊渚さん

高齢の広島原爆被爆者を代診で診たことがある。

突然に連続飲酒状態(晩発性広島原爆被爆トラウマ複雑性PTSD)になったが、シアナマイド(嫌酒薬)

を処方されただけで、何とか自力で抜け出していた。長年、原爆の語り部をしていた人だった。

 

長年、原爆のトラウマと向き合いながらも発病したが、長年語り部をしてトラウマと向き合っていたからこそ、複雑性PTSD から抜け出すことができた。

 

 

 

 

 

「単回性」性暴力被害トラウマ複雑性PTSD で多様で重篤な症状を示した渡邊渚さん

 

 

自殺未遂、摂食障害

 

「手が動かない」「歩けない(足が動かない)」解離性・転換性症状

 

解離性幻視

 

解離性難聴

 

「解離はトラウマの影」

 

 

7歳の時に新潟中越地震に遭遇し、死の恐怖に直面した渡邊渚さん。

 

毎年、「遺書」を書き直すという「セルフ・トラウマケア(セルフ・ラポール形成)」を続けていたから、処方された「SSRI 」が根治キュア(治療)効果を発現した。

 

 

「過去を忘れて前向きに」では死ぬか廃人だったろう。

 

「(トラウマから目を離さず)後ろ向きになり、後ずさりして前に進め」