アメリカ精神医学の祖のアドルフ・マイヤー、疾病分類(DSM)への熱中は精神医学の信頼性喪失 | 精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・コロナ・第二次大戦・北朝鮮ロシア核・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

アメリカ精神医学の祖のアドルフ・マイヤー、疾病分類(DSM)への熱中は精神医学の信頼性喪失

 

 

 

「彼が1906年に明確にしたように、精神科医の疾病分類に対する熱意は、精神医学の科学的信頼性を損なう危険を冒す転回点になりかねない。」(373ページ)

 

 

 

 

「症状は何でもあり」の「複雑性PTSD」「PTSDの超拡大」の登場により、記述的症状による分類の「DSM-5」は無意味になった。

 

複雑性PTSDの爆発的増加はPTSDが健常者と明確な線を引けない「スペクトラム(連続体)」であることを示す。

 

 

 

 

 

脳科学が関与できない、「ラポール(熟練した私のような治療者と患者=PTSDが顔を合わせただけで、たまにかけてもいない催眠術に自分でかかり、ひっくり倒れるような関係)」が形成できた時だけに、新規向精神薬(SSRI・SDA)は「無意識=心」に抑圧・解離された中核トラウマを想起させ、処方者である私の存在の記憶をトラウマと化学的に混合・非病因化させる。

 

化学的に回復させることで、PTSDが確定診断される。