都内30代女性「罪悪感」自殺とジュディス・ハーマンの「二重思考」「二重自己」 | 精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・コロナ・第二次大戦・北朝鮮ロシア核・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

都内30代女性「罪悪感」自殺とジュディス・ハーマンの「二重思考」「二重自己」

PTSD自殺した都内30代女性が自分が感染者(被害者)なのに「私が感染させたんじゃないか」と「加害者」としてのひっくり返った「罪悪感」で自殺。

国連WHO診断基準「ICD-11」(2018年)に登場の「複雑性PTSD」が採用されたユダヤ系アメリカ人精神科医ジュディス・ハーマン(母親がホロコーストからのサバイバー)が「心的外傷と回復」で述べた「PTSD」患者の認知機能障害である「二重思考」と「二重自己」。

虐待されているのに虐待されてないと思う(二重思考)

虐待された私は被害者なのに、私は悪い子だから虐待されたと思う(二重自己)
広島原爆被爆者研究でユダヤ系アメリカ人精神科医ロバート・J・リフトンが発見した「生存者罪悪感(サバイバーズ・ギルト)」も原爆から生き残ったのに、生き残った私が悪いと思うのはハーマンの「二重自己」と同じ。
「感情の麻痺」も原爆投下により味わったこの世の地獄の苦しみを感じないようにするのは、ハーマンの「二重思考」につながる。




都内30代女性の自殺を前にして、「精神医学の基本的知識」を持たないのなら、考えたふりしてるだけである。

「サバイバーズ・ギルトはアウシュビッツ研究からわかった」と日本のWikipediaの「嘘」にだまされるのは、「基本的知識」を持たないからである。

前にkyupinブログを読んだ中で稀な正気を持ったらしい人のコメントで

「何年もこのブログを読んでいても、精神医学の基本的知識を持っていないなら、あまり意味がないのではなかろうか。」とあった。


kyupinが延々とカクテル 処方自慢してカクテル処方カリスマバーテンダーとして虚名声を得ても、厚労省が「単剤治療しか精神薬理学の根拠はないから、カクテル処方にペナルティーを課す」としたら全てが崩壊。