ミルトン・エリクソン式催眠術にかかってひっくり返った統合失調症という名のPTSD | 精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・コロナ・第二次大戦・北朝鮮ロシア核・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

ミルトン・エリクソン式催眠術にかかってひっくり返った統合失調症という名のPTSD

中井久夫先生は統合失調症は催眠術にはかからないと言われている。本物の統合失調症の新規発病がいなくなったから試しようがない。

ン十年の病歴で記録を読むだけで頭が痛くなりそうな統合失調症という猛者(PTSD)。かって向精神薬を50錠以上服薬させられたことがあると本人は主張する。

最初の入院では鎮静のためにレボトミン50mg×6錠を一時的にでも使用せざるをえなかった。この時の退院促進会議中にミルトン・エリクソン式催眠術「混乱法」にかかりひっくり返った。これで「混乱法」のコツが少しわかった。退院までにレボトミンは全て止め、単剤で維持して安定してたがデポ剤に変更したら不適合で再入院になった。この時は初回と同じような躁的興奮状態であってもレボトミンは3錠でさえ身体が受け付けなかった。ラポール形成により同一条件でも薬物に対する反応性が短期間で変化するのである。今回は前回退院直後に偶然「死別体験」をして、不適応を起こしたために「喪」に服するために再々入院になったがレボトミンは出してない。今回はレボトミン抜きで「喪」に服することで精神状態を自力でコントロールせよとハッパをかけている。