存在しない・作られた症状フラッシュバックを治療する曝露療法、RJリフトン | 精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・コロナ・第二次大戦・北朝鮮ロシア核・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

存在しない・作られた症状フラッシュバックを治療する曝露療法、RJリフトン

私が年内までに発表 するPTSDの33症例にフラッシュバックという症状がある患者は1人もいなかった。全てが遅発性・晩発性であり、複雑性(トラウマは無意識深くに解離・抑圧されている)PTSDであった。生育歴や「解離性症状」「二重思考」「二重自己」などのトラウマによる認知機能の歪みから無意識に潜伏するトラウマの存在を推測し(ラポール形成)、新規向精神薬単剤少量で「サルベージ」することでようやく、トラウマの「共有」「受容」「完治」が可能になる。

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「PTSDの原点」であるRJリフトンは広島原爆被爆者研究で「フラッシュバック」を研究したのか?

彼は被爆者から「生存者罪悪感サバイバーズ・ギルト」という認知機能の歪み(ハーマンの「二重自己」と同じく自分が悪いからこんな外傷体験をしたのだと受容しようとする)を見いだした。
また「心理的麻痺(ハーマンの「二重思考」と同じく外傷体験の否認否定)」も見いだした。
彼はその認知機能の歪みの向こうに「死の刻印(無意識に抑圧解離された中核トラウマ)」を見いだした。彼がそれを発見した数十年後に「死の刻印」は病原性を発現し「晩発性広島原爆PTSD」として私に診断・薬物キュア(治療)されたのである。

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晩発性複雑性広島原爆PTSDのラポール・パキシル、ラポール・リスパダールキュア(治療)

「PTSDの原点」であるリフトンの広島原爆被爆者研究とそれを継承した私の晩発性広島原爆PTSD薬物治療研究を学ぶ精神科医が処方したSSRI(パキシル)・SDA(リスパダール)のみが「薬」として作用し「精神疾患=複雑性PTSD」は完治し、否認する自称精神科医の処方した場合は「毒」としてしか作用しない。
オバマ大統領ヒロシマ訪問から一週間の112回日本精神神経学会学術総会:千葉で発表した私の「遅発性複雑性広島原爆PTSDのラポール・パキシルキュア(治療)」症例をヒロシマ全体が否認している。いくら毎日新聞・香山リカ、朝日新聞が「オバマ大統領ヒロシマ訪問にあたり広島原爆PTSD研究がPTSDの原点です」と報道しても。ヒロシマの原爆トラウマへの「精神的麻痺」は持続しているのである。