治療公開ここのさん統合失調症圏誤診八年PTSD治療開始8ヶ月の主人格の「感謝」の念 | 精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・コロナ・第二次大戦・北朝鮮ロシア核・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

治療公開ここのさん統合失調症圏誤診八年PTSD治療開始8ヶ月の主人格の「感謝」の念

ラポール・セディールにより無意識に抑圧されていた多重人格構造が顕在化して「主人格」「正義の人」「もっともらしいことを言うやつ」の「三角関係」がいい具合に形成されています。
「主人格」は「正義の人」の存在を前より身近に感じることが増えていますが、その時に心を満たすのは「感謝の念」だそうです。これは主人格が誰かに「感謝」してるのではなく、「正義の人」が「主人格」に抱いている「感謝の念」を主人格が知覚しているのです。
統合失調症圏誤診の再末期にここのさんは心身ともに死の淵にいました。ストレス性の身体衰弱、強い希死念慮。あのままなら三人格もろともに死んでいました。主人格がPTSD診断を受け入れ、「安全確保」のためにトラウマ源である母親と生涯にわたり絶縁すると決断実行したから治療が成立し生き長らえることができたのです。

「感謝の念」は「正義の人」の怒りや悲しみを理解した主人格への気持ちでしょう。
肉親が加害者である場合は「外傷加害者への執着」をいかに断つかが治療を左右します。