(884)風見しんごの「えみるの赤いランドセル」とカエリさんのPTSDの過敏症状の違い | データベース制圧の精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・第二次大戦・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

(884)風見しんごの「えみるの赤いランドセル」とカエリさんのPTSDの過敏症状の違い

高校の同級生である風見しんごの長女えみるちゃん(11歳)が交通事故で亡くなって一年以上になります。彼が書いた「えみるの赤いランドセル」を読むと彼がいかに娘を愛していたか、その死がいかに彼を傷つけたかよくわかります。彼の悲しみは精神医学的には病気とは言えない「悲哀反応」です。しかし、その悲しみの深さはPTSDのカエリさんに比べても決して劣るわけではありません。カエリさんが悲しみや怒りや恐怖の激流に飲み込まれる「発作」というPTSDの過敏症状は普段は解離していて気がつきません。風見しんごの悲しみは寝ていても起きていても常につきまとい、365日消えることなく意識しています。カエリさんはその悲しみが消えなければならないと錯覚して飲酒、過剰服薬、リスカにより消そうとします。風見しんごは悲しみが生涯消えないことを知り、その悲しみと共に生活していこうと覚悟 しています。カエリさんは風見しんごと同じように生きていくことを目標にするべきです。