(580)科学・医学・学問の定石を踏みにじり被爆者を侮辱する原医研・JSTSSの原爆PTSD調査
広島原爆PTSD研究には無視してはい けない先行研究がある。PTSD概念産みの親のリフトンの「死の内の生命ーヒロシマの生存者」(1967)と広島大学精神医学教室初代教授の小沼十寸穂の「原爆症後遺症の間脳性苦訴並に症候の理解に就いて」(長崎医学会雑誌1961)である。私の「東京大空襲被災と広島原子爆弾被爆の両方を経験し複雑性PTSDを呈した一例」(広島医学2006)はもちろん両研究を背景にしている。広島大学原爆放射線医科学研究所(原医研)とJSTSS(日本トラウマティックストレス学会)の原爆PTSD調査は先行研究の無視を前提とした政治的プロパガンダに過ぎない。放射能研究でそんなことをしたら国際的に相手にされないだろう。精神医学だから広島被爆者だから、そんな無謀、ダブルスタンダードが許されると考えるなら、それは精神医学と被爆者に対する侮辱である。