(536)パキシルは外傷記憶を活性化するために存在する | データベース制圧の精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・第二次大戦・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

(536)パキシルは外傷記憶を活性化するために存在する

パキシルなどのSSRIは外傷記憶を隠すように作用するという間違った前提に基づいて臨床で用いられたため、効果が確認できず、米国もその猿真似のJSTSS(日本トラウマティックストレス学会)も無効を宣言しました。
私は一見PTSDに見えないが実は深刻なPTSD患者を診てSSRIを投与すると、患者本人が自覚していなかった外傷の全体構造が認知される現象を何度も確認しました。SSRIがそのように作用する条件として患者の治療に強い関心をもつ治療者(私)と患者の間に強い情緒的関係である「ラポール」が形成された時のみであると発見しました。問題はそうな治療者と遭遇できる可能性が現代日本には少ないことです。
自分一人でやるならば、自分の過去と関わりがある人と何度も語り合い、自分自身の内面を探っていかねばなりません。