(261)1957年ローランド・クーンの抗うつ薬発表と私のPTSDへのSSRIの発表(29日) | データベース制圧の精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・第二次大戦・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

(261)1957年ローランド・クーンの抗うつ薬発表と私のPTSDへのSSRIの発表(29日)

スイス人精神科医のローランド・クーンは1957年9月6日にチューリッヒで行われた学会で、イミプラミンがうつ病に効果があることを発表した。三環系抗うつ薬の誕生である。この時の聴衆はわずか12名であり、この発表の価値が認められるにはなお時間を要した。私が5月29日に第104回日本精神神経学会で発表し、聴衆に何の反応もなかった内容。PTSDにSSRI(パキシル:パロキセチン)を投与したところ解離性の幻覚症状が消失したが、解離性健忘が同時に改善したことの方が背景の治癒メカニズムとして重要であるという内容は、世界で初めてPTSDの真の薬物治療メカニズムが明らかにされた瞬間だった。