Mr.ホームズ

ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件/KADOKAWA/角川書店

¥1,944
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ホームズつながりじゃないですが、こちらの映画の原作を読みましたよ。

映画のキャストは素晴らしい面々ですが地域によってはミニシアターでの公開のようです。
年老いたホームズ役にサー・イアン・マッケラン。
家政婦役にローラ・リニー
友人のウメザキ役に真田広之さんです!

一般的にハリウッドで成功した日本人俳優というと、渡辺謙さんの名前が挙がりますが
真田広之さんも負けていません。
ハリウッドだけではなく英国の舞台にも進出されています。
今回はサー・イアンとの共演です。

【あらすじ】
引退後、片田舎で養蜂業を営んでいるホームズ。
ワトソンとも別れ、住み込みの家政婦とその息子と暮らしている。
そんな生活の中で起きた家政婦の息子で助手の少年の死、終戦後訪れた日本での思い出、30年前のグラス・アルモニカの事件が交互に展開します。

読み進めていくとどれもホームズの考察で終わっていて謎解きは中途半端なのです。
残念ながらすっきりとした結論がないまま本作は終わります。
探偵としての冒険譚というより、ある天才が老いるということがテーマになっている感じです。
ホームズのモノローグでも何度か老いによって衰えていることを書いています。
弱気なホームズに違和感はありますが、それが老いるということなのでしょう。

作中で兄のマイクロフトも出てきますが、シャーロックが「もう少し会う時間をもたなくては」と提案するのですが、マイクロフトはもうそんな時間はないだろうと死を感じさせるのです。
そしてラスト近く。ディオゲネス・クラブからマイクロフトの死を知らせる手紙が届きます。
ここはちょっと悲しいシーンでした。

作中ホームズが日本に来る設定があるのですが、驚いたのは、ありがちなナンチャッテ日本ではなくとても正しい描写だったこと。
調べてみると「なるほど~」だったのですが、著者のミッチ・カリン氏は日本に住んでいたことがあるそうです。

日本では真田広之さん演じるウメザキが弟と住んでいるのですが、この弟は実の弟ではなく
どうやらウメザキの恋人のようであります。

その設定を考えるとオープン・ゲイのサー・イアンにはぴったりの原作なのかもしれません。
ついでに真田広之さんは『最終目的地』という作品で、サー・アンソニー・ホプキンスの恋人役を演じています。
そしてこちらにもローラ・リニーが出演されています。
ローラ・リニーは気合いを入れると美人女優ですよね~

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